研究課題/領域番号 |
06671461
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
谷 俊一 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90136250)
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研究分担者 |
和田 幸久 高知医科大学, 医学部, 助手 (20263981)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 傍脊柱筋 / 伸張反射 / 長径路反射 / 随意収縮 / 磁気刺激 / 運動誘発電位 |
研究概要 |
【方法】健常男性5名を対象とした。腹臥位とした被験者の右傍脊柱筋上(正中より3.5cm)上に皿電極(関電極)を置き、その外側9cmの部位にも皿電極(不関電極)を設置した。記録電極の設置は、棘突起間高位で、頭側はT_<5-6>高位から尾側はL_<4-5>高位まで、合計12の棘間高位とした。最大張力の約20%で躯幹を背屈させながら、まず、棘突起間に直径1cm,長さ10cmの木製の円筒の一端を押し当て、他端をハンマーで用手的に叩打した。ハンマーが円筒に接触した瞬間にトリガー電流が流れ、筋電計のオシロスコープが駆動されるようにした。叩打する棘突起間は記録高位と同様、頭側はT_<5-6>高位から尾側はL_<4-5>高位までとし、それぞれ50回の叩打による誘発筋電位を加算平均し、8チャンネル筋電計により8箇所ずつ同時に記録した。 次に、同様に、最大張力の約20%で躯間を背屈させながら、磁気刺激装置(Dantec社製 Magstim)を用い、最大出力で頭頂部を刺激した。そして5〜10回の刺激による誘発筋電位を加算平均して8箇所ずつ同時に記録した。叩打刺激、磁気刺激による誘発筋電位のデータを、今回購入のA/D変換装置内臓波形解析用コンピュータを用い、12箇所からの記録波形を同時に表示させて分析した。 【結果・考察】叩打刺激によって潜時の異なる2種類の筋電位が誘発され、潜時の短いR_1は髄節性脊髄反射、潜時の長いR_2は、反射中枢が延髄またはそれよりも頭側にある長径路反射として予盾しない。大脳運動野磁気刺激によって、傍脊柱筋からの誘発筋電位(MEP)が全ての椎間高位から全例に記録された。そして、各椎間高位から記録されたMEPの陰性相の頂点潜時は、叩打刺激によって同じ椎間高位から記録されたR_2の頂点潜時の2分の1に数ミリ秒加えた値であった。これは、R_2がsupraspinal reflex であることを支持する結果である。
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