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脊髄神経根の易損為性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671470
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

山野 慶樹  大阪市立大学, 医学部・整形外科学教室, 教授 (90069013)

研究分担者 舟越 晃一  大阪市立大学, 医学部・整形外科学教室, 助手 (70229095)
中村 博亮  大阪市立大学, 医学部・整形外科学教室, 助手 (60227931)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード腰椎々間板ヘルニア / 脊髄神経根 / 焼灼 / 電気生理学
研究概要

対象および方法
日本白色家兎(2-3.5kg)を使用した。第12胸椎、第1腰椎間に硬膜外電極を留置し、坐骨神経に刺激電極を設置した。次いで第7腰椎、第1仙椎間の椎間開窓術を施行、第7腰神経を切離後、硬膜外静脈叢を外側部分より順次椎体後面に向けてバイポーラー焼灼器(出力12W,周波数500KHz)にて焼灼それぞれの電位変化を観察した後、組織学的検討を行なった。以上の処置群を急性群とした。慢性処置群として同様の処置を行ない約2カ月後に急性群と同様に電気生理学的および組織学的検討を行なった。
結果
正常群ではHFS(高頻度刺激)による振幅変化は殆ど見られず、潜時は一旦遅延するが5分後には正常化していた。組織学的検索においては、LFB染色を行ない主に軸索の変性程度について観察した。正常群ではほぼ均一な軸索が密に存在している。急性群における電位変化を観察すると、電位、潜時ともにほぼ変化を認めない個体がある一方、神経根外側より椎体後面へと凝固をすすめるにつれて振幅の低下と潜時の遅延を認める個体も存在した。静脈叢を焼灼する事により直接的な焼灼熱の影響が神経根に及んでいるものと推察された。これらの個体では組織学的にも軸索の変化が認められた。一方電気的に変化の認められない個体では組織学的にもほぼ正常構造を示し、HFS負荷にても電位変化は見られなかった。慢性群においてHFS負荷を行なうと、開始直後に振幅は約12%低下し、5分後においても回復率は92%にとどまった。また潜時も負荷終了5分後の時点で遅延したままであった。振幅はHFS終了直後低下し、潜時の遅延も認められた。潜時の遅延は5分後も回復せず、コントロール例にはない変化を呈した。慢性群の組織像では大径線維の著名な減少と軸索の変性が観察された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 湊 康行・山野 慶樹: "腰椎々間板手術おける神経周囲の電気的凝固操作が神経根へ及ぼす影響" 日本脊髄外科学会雑誌. 5. 90 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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