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全身温熱療法の安全性に関する研究 -心筋内エネルギー代謝の変化について-

研究課題

研究課題/領域番号 06671520
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関鳥取大学

研究代表者

田中 彰  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (90093608)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード高体温 / 心筋血流量 / 心機能 / エネルギー代謝
研究概要

平成7年度では、全身麻酔下に、42度の高体温に加温したのち、冠拡張薬である、ニトログリセリン、β-遮断薬であるプロタノールを静脈内に投与して、これらの薬剤が高体温下での、心機能、冠血流量、心筋内血流量、心筋内エネルギー代謝に及ぼす効果について観察した。とりわけ高体温下での冠血流増加作用が期待できるか、またβ-遮断剤が心筋の酸素消費量を抑制し、高体温下での心筋内エネルギー代謝を改善するかについて検討した。
<研究方法>雑種成犬を用いて、全身麻酔下に体表面加温法、気道内加温法を併用して42℃まで加温した後、冠拡張剤、β-遮断剤を投与しこれらの薬剤が高体温下で、心機能の変化、冠血流量の変化、心筋内血流量の変化、心筋内エネルギー代謝に及ぼす効果について観察した。
1)心機能:dp/dt Max、その他循環諸値
2)冠血流量:電磁流量計
3)心筋内血流量分布:熱勾配式組織血流計
バイオメヂカルサイエンス社製 BTG-222
4)心筋エネルギー代謝:心筋のATP、ADP、cyclic AMP(酵素法)
<結果> 冠拡張拡張薬ニトログリセリンの投与で、冠血流量は増加することなく、心筋内外外層比も変化しなかった。心筋のATP、ADPについても優位な変化は認めなかった。β-遮断薬の投与では、心拍数、心収縮力の低下によると思われるが、心筋内外層比を改善する効果を認めた。心筋内エネルギー代謝については多少優位な変化が見られたが優位な変化とは言えなかった。また心拍出量の低下による、全身への酸素供給能の低下が見られた。以上のことから高体温下での冠拡張薬の使用は、すでに十分な冠拡張のためか有効とはいえないが、β-遮断薬は心筋の血流を改善し、全身の循環管理を厳密にする限りにおいて有効で、熱耐性を増加させる可能性がある。

報告書

(2件)
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中 彰: "全身温熱療法の安全性に関する研究-心筋内エネルギー代謝の変化について-" 循環制御.

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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