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リドカインによるイカ巨大神経軸索の刺激伝達抑制の作用動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671531
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関香川医科大学

研究代表者

木下 博之  香川医科大学, 医学部, 助教授 (60136083)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード局所麻酔薬 / イカ巨大神経軸索 / 神経伝達
研究概要

研究の材料として従来のヤリイカに変えてアオリイカを用い、実験場所もイカの入手の便宜上、徳島大学地域共同研究センターで行なった。平成6年度までの実験の結果を踏まえて本年度は人工海水に加えるリドカインの濃度を10mM、人工海水のpHを自然の海水に近いpH=7.8と一定にした。直径が0.2-0.3mmのリドカインセンサーに加えてあらたに同一の径のpH電極を作成し、巨大軸索に挿入した。また、軸索内のリドカインの総量を求めるために高速液体クロマトグラフィーによる測定を併せて行なった。この結果、アクションポテンシャルが消失したときの軸索内のリドカインの総量を軸索の重量で除して求めた平均濃度は人工海水中のリドカインの1.3-1.5倍になっており、吸着現象が起こっていることを明らかにすることができた。また、リドカインの軸索内濃度が上昇するにつれて軸索内のpHも上昇してゆく現象を捉えることができた。イカの巨大神経細胞の中央部に局麻薬を作用させ、一方の端で外側から刺激し、他端でアクションポテンシャルを測定してきたが、人工海水中にリドカインを添加するとアクションポテンシャルの伝搬速度が低下し、最後に消失してしまう。この伝搬速度の低下に注目して解析をおこなったところ、軸索内の独活とアクションポテンシャル伝搬速度低下はHillのプロットで1.7-1.8という値を取ることが分かった。これはアクションポテンシャル消失に少なくとも2つの因子が関与していることを現わしており、先の吸着現象とあわせて、局所麻酔薬の神経伝達遮断作用にはナトリウムチャンネルに対する作用以外に膜に対する作用も大きいことを証明できた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kinoshita H: "A pharmacokinetic analysis of lidocaine on the squid giant axon-In vivo application of the lidocaine sensitive micro-electrode" Progress in Anesthesia Mechanism. 3. 226-229 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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