研究課題/領域番号 |
06671558
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
上田 直行 久留米大学, 医学部, 助教授 (70148831)
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研究分担者 |
増田 裕一 医学部, 助手 (00199704)
無敵 剛介 医学部, 教授 (60080917)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ダブルバースト刺激 / 神経筋モニタ / 極大下刺激 |
研究概要 |
コンセンサスを得たASAリスクの基準I〜IIの定例手術患者を対象に、セボフルラン、またはイソフルラン麻酔下に非脱分極性筋弛緩薬ベクロニウム、ピペクロニウム、またはOrg 9426を投与し、その効果を神経筋伝達機能分析装置(マイオクラフ2000)を用いて、患者尺骨神経に電気刺激を与え、母指内筋の収縮力を測定、記録した。そして最大上刺激レベルのTOF刺激でコントロールの筋弛緩程度を求め、そのコントロールTOF比0.2〜0.95に対応するDouble Burst刺激(DBS)による反応を最大上と最大下刺激で反応を求め、それぞれの誘発反応の比に有意差があるか否かを2種類のDBS、すなわちDBS_<33>とDBS_<32>の刺激モードで行った。さらに、より臨床的に簡便にするために機械的方法のみならず、Manual法でも行い、これらの方法についても最大上、最大下刺激での評価に有意差があるか否かを検討し、以下の成果を得た。 1)最大上刺激でのTOF比(T_4/T_1)と最大上刺激でのDBS_<33>反応比(D_2/D_1)の関係はY=0.99x+0.08、r=0.92であり、最大下刺激でのDBS_<33>反応比(D_2/D_1)の関係はY=1.01x+0.04、r=0.92であり、相互に有意差は認められなかった。 2)最大上刺激でのTOF比(T_4/T_1)と最大上刺激でのDBS_<32>反応比(D_2/D_1)の関係はY=0.69x+0.05、R=0.93であり、最大下刺激でのDBS_<32>反応比(D_2/D_1)の関係はY=0.72x+0.02、r=0.91であり、相互に有意差は認められなかった。 3)Manual法において両者に臨床的な差は認められなかった。 1)〜3)の結果より、最大下刺激でのDBS法を使った残存筋弛緩効果評価の質が向上すると考える。
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