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BBN誘発マウス膀胱腫瘍における各段階発癌に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 06671563
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

八竹 直  旭川医科大学, 医学部, 教授 (60028579)

研究分担者 徳光 正行  旭川医科大学, 助手 (00261412)
橋本 博  旭川医科大学, 講師 (90180835)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードBBN誘発マウス膀胱腫瘍 / p53癌抑制遺伝子 / DGGE(変性剤濃度勾配ゲル電気泳動)
研究概要

【目的】浸潤性膀胱癌の実験モデルとしてマウスを用い、BBN 誘発膀胱腫瘍の発育過程にp53 癌抑制遺伝子変異が関与し、多段階発癌の一端を担っているかを検討した。【方法】4週令 C3D2F1 55匹を各10匹のI〜V群と5匹の対照群にわけ、I〜V群に 0.05% BBNを自由摂取させ、摂取開始より 16・20・24・28・32週後に屠殺し膀胱を摘出した。対照群には水道水を摂取させ、各群と同時に1匹ずつ屠殺した。腫瘍はホルマリン固定後 H&E染色で組織を確認した。p53 LOH は intron 1 の polymorphism 部位を、点突然変異はexon 5-6、7、8-9 の3カ所を腫瘍薄切切片を鋳型として PCR で増幅、PAGE、GC-Clamped PCR DGGE、Sequencing にて解析した。【結果】膀胱腫瘍組織形態は次の通りである{D=異形成、CIS=上皮内癌、C=癌(Sq=偏平上皮化生を伴う)}。(II〜V群に脱落個体あり)I群:10例、D 10、CIS 4、C 1。II群:9例、D 9、CIS 9、C 7(Sq 2)。III群:9例、D 9、CIS 9、C 8(Sq 4)。IV群:7例、D 7、CIS 7、C 6(Sq 4)。V群:7例、D 7、CIS 7、C 7(Sq 5)。対照群には変化を認めなかった。全検体に対し p53 LOH、点突然変異を検索したが、いずれも変異を認めなかった。【考案・今後の課題】BBN 誘発腫瘍の発育経過に関して過去の報告結果と大差なく、4週令の C3D2F1 マウスを用いた膀胱腫瘍モデルは適当と思われた。今回の検討ではいずれの腫瘍にも p53 変異を認めなかった。ヒトでの p53 変異頻度は腫瘍進展度に相関し、特に壁外浸潤や転移を見る腫瘍に多く見られている。本実験では進行した腫瘍の検体はなかったため p53 変異も見られなかった可能性があり、マウス膀胱発癌過程においても p53 変異は後期の事象である可能性が示唆された。マウスについて、さらに進行した腫瘍に関するp53 変異の解析が必要なこと、また他の遺伝子変異を検索し、膀胱腫瘍における多段階発癌を検討することが今後の課題と考える。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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