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水腎に伴う対側腎尿細管細胞増殖抑制因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671564
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関東北大学

研究代表者

近田 龍一郎  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (10225609)

研究分担者 福崎 篤  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (70133957)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード水腎 / 腎発育 / 尿細管細胞増殖 / c-fos / heat chock protein 72 / renin / angiotensin 1 converting enzyme inhibitor
研究概要

水腎に伴う対側腎尿細管細胞増殖抑制とその長期的な影響について以下の検討を行った。
1.対側腎尿細管細胞増殖抑制への、c-fos蛋白及びheat shock protein 72(HSP72)の関与について検討した。HSP-772は、尿細管増殖との関係は無く、水腎作製数時間後に尿細管を中心に、水腎、次いで健腎に発現の増加が認められた。水腎に伴う細胞障害(水腎側)及び機能的負荷(健腎側)に伴い発現が増加すると考えられた。c-fos蛋白は水腎側ではHSP-72と同様な経過をとり、水腎に伴う細胞障害に対して発現が増加すると考えられた。健腎側では5日後主として近位尿細管に強い発現が認められた。近位尿細管には7日後から細胞増殖亢進が観察され、c-fosは尿細管細胞増殖促進因子として発現してくると考えられた。今後c-fos以外の核内がん遺伝子やがん抑制遺伝子及びその産物が対側腎の尿細管増殖抑制にどのように関与しているかを明らかにしていく予定である。
2.発育時期の腎では、尿細管増殖を伴わない発育(腎肥大)は将来的腎機能に好ましくないとされる。水腎の存在が長期的(7カ月間)にどのような影響を対側腎に与えているか検討した。片腎摘ラットに比べ水腎ラット健腎では、糸球体サイズは小さいが糸球体硬化や間質の繊維化は顕著で、血清クレアチニンや尿素窒素も高値であった。これは水腎の存在が対側腎の腎障害を促進するとを示唆する。水腎ラット健腎障害はangiotensin I-converting enzyme inhibitorの投与により改善した。また、水腎ではatubular glomeruliと思われる糸球体の輸入細動脈にreninの存在が確認された。その発現量は7ケ月後が最も多かった。その結果、renin-angiotensin系が水腎ラット健腎側の腎障害促進に関与していると考えられた。現在renin,angiotensinogen,type 1 angiotensin II reecptorのmRNAについて検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 近田龍一郎,他: "一側完全尿管閉塞による両腎皮質HSP-72及びc-fos蛋白発現の変化" 日本小児腎臓病学会雑誌. 8(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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