研究課題/領域番号 |
06671610
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中村 昌平 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40107636)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ウロフローメトリ / 排尿障害 / 前立腺肥大症 / 日内変動 / 頻尿 / 一回排尿量 / 頻度 |
研究概要 |
排尿障害を解明するため、終日ウロフローメトリを行った。日内変動について集中的に解析した。従来前立腺肥大症での夜間頻尿は、肥大腺腫の膀胱刺激症状とされてきた。この夜間頻尿の原因は、肥大腺腫によるというより、むしろ一般的な夜間尿量の増加によるものと考えられた。 1日24時間をを8等分した。0:00-6:00をN2、N3、6:00-21:00をD1-D5、21:00-24:00をN1とした。中年、老年とも回数のピークはD3-D5にあった。24時間で老年は中年より回数が多かった。特にN2-D1で老年が多かった。老年では尿量のピークが24時間で2回(D4、N2)あったが、中年では1回のみであった。24時間の尿量合計は中年、老年で差がなかった。老年の夜間のピークが中年では認められなかったためである。一回排尿量は機能的な膀胱容量を示すが、中年、老年ともN2にピークがあった。24時間の平均で膀胱容量は老年は中年より有意に小さかった。 回数、尿量、膀胱容量の3つのパラメータの相関を検討した。回数と尿量、尿量と膀胱容量の間で高い相関が認められた。回数と膀胱容量は昼間は負の相関で、夜間はほとんど相関がなかった。上記したごとく老年では夜間の回数が中年に比し増加している。一方、夜間では、回数と尿量が相関し、回数と膀胱容量の相関がない。従って、夜間の老年の回数の増加は、尿量の増加によってもたらされていると考えられる。前立腺肥大症の夜間頻尿も老年全体の夜間頻尿と同じく夜間多尿によってもたらされるものと考えられた。
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