研究課題/領域番号 |
06671644
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
泰井 俊造 京都大学, 医学部, 講師 (60144367)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ゴナドトピン・サージ抑制物質 / 卵胞発育 / インヒビン / 培養下垂体前葉細胞 / 豚卵胞 |
研究概要 |
1.ゴナドトロピン・サージ抑制物質(GnSl/AF)の測定条件の検討 精製過程におけるGnSl/AF活性の測定は、ラット下垂体前葉細胞の培養系を用いるValeら(1972)の方法に準じた。しかし精製材料である豚卵胞液中の高濃度の性ステロイドホルモンは、本測定系に影響することが知られているが、その影響を排除するための検討は十分になされていない。そこで種々検討したところ、卵胞液を40mg/mlのcharcoalで処理するとによりGnSl/AF活性を失わず、しかも性ステロイドの影響を除外しうることが判明した。 卵胞径に応じたGnSl/AF活性の変動 上記の測定条件のもとで、種々の大きさ(成熟度)の発育卵胞の卵胞液中のGnSl/AF活性を測定したところ、その活性は卵胞発育とともに増加し、大卵胞で頂値を示すが、さらに成熟度が進んだ排卵周辺の卵胞では、急激に著しく低下した。一方インヒビンと性ステロイドのレベルは、このGnSl/AF活性とは異なった変動パターンを示した。このことはGnSl/AFとインヒビンとの相違及びGnSl/AFのLHサージ発現、すなわち排卵機構における重要な役割をさらに強く示唆する。 GnSl/AFの単離と精製 多くの試みを行ったが、単離精製にはいたらなかった。その理由として、本活性物質はインヒビンと同様にきわめてaggregationが強く、カラム等による各種精製操作上の再現性が得られなかったこと、また変成処理後のイオン交換クロマトで複数の活性分画を示すことから、本活性を示す物質は単一でない可能性があることがあげられる。我々の部分精製では、現液の数十倍の比活性を示す分画が得られ、その分子量は変成処理なしでは30万以上、尿素による変成処理にて1万以上10万以下であった。
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