| 研究課題/領域番号 |
06671652
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| 研究種目 |
一般研究(C)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
産婦人科学
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| 研究機関 | 大阪大学 |
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研究代表者 |
倉智 博久 大阪大学, 医学部, 助手 (40153366)
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| 研究分担者 |
三宅 侃 大阪大学, 医学部, 講師 (90093468)
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| 研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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| 研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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| 配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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| キーワード | 生殖生理 / 卵管 / 胚発育 / EGF / TGFα / EGF受容体 / オートクリン機構 / 増殖 / 月経周期 / 培養 / 免疫化学染色 / モノクロナール抗体 / 遺伝子発現 / ノザンブロット |
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| 研究概要 |
卵管は生殖生理において初期胚の環境として重要な組織である。我々はヒト卵管では、その上皮にEGFとTGFαが存在し、これらが初期胚の発育に関与することを明らかとしてきた。今回は、卵管上皮でEGF受容体とそのリガンドであるEGFとTGFαが月経周期特異的に発現しており、血中エストロゲン濃度と関連して発現することを明らかとした。さらにエストロゲンがこれらの因子を直接的に誘導するのか否かをin vivo,in vitroで検討した。閉経後女性にエストロゲンを投与すると、卵管上皮ではEGF受容体とそのリガンドであるEGFとTGFαの遺伝子が誘導され、更に培養された卵管上皮細胞にエストロゲンを投与しても同様の結果が得られた。これらの結果は、卵管上皮でEGF受容体とそのリガンドであるEGFとTGFαが、即ちこのオートクリン機構がエストロゲンによって直接的に誘導されることを示唆する。
エストロゲンは子宮内膜を増殖させるが、同時に卵管上皮にも増殖作用を有する。卵管局所のEGF・TGFαオートクリン機構がエストロゲンの増殖作用を増殖作用を媒介するならば、エストロゲンの卵管上皮増殖作用はこのオートクリン機構をブロックすることで抑制される筈である。EGFとEGF受容体抗体は予測通りエストロゲンの増殖作用を制御したが、TGFα抗体はこの抑制を示さなかった。この結果はさらにEGF抗体による抑制はEGFによって回復したのに、TGFαでは回復し得なかったことでも確認された。
以上の結果から、ヒト卵管にはエストロゲンに誘導されるEGF・TGFαオートクリン機構が存在し、EGFとTGFαは初期胚の発育に関与するするとともに局所のオートクリン機構としてエストロゲンの増殖作用を媒介することが明らかとなった。
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