研究課題/領域番号 |
06671672
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
植村 次雄 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40046040)
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研究分担者 |
山口 肇 横浜市立大学, 医学部, 助手 (30254212)
白須 和裕 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60171047)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | GnRH分泌細胞 / GnRH / noradrenaline / Caイオン / 膜電位 / GnRH律動的分泌 / patch clamp / multiple unit activity / Ca イオン / multiple unit activiry |
研究概要 |
transgenic mouseより得たGnRH cell lineを用いて電気生理学的手法でnoradrenaline(NA)およびGnRHの膜電位に及ぼす影響を調べ、細胞内情報伝達機構、GnRH分泌との関係を検討し、NAおよびGnRHのGnRH分泌細胞への作用機構を検討した。<成績及び考察>GnRH細胞の灌流実験でNAはGnRH分泌を用量依存性に増加させた.NAによる細胞内[Ca^<2+>]iの変動を測定すると、NA投与後、投与前に対する[Ca^<2+>]iの%changeは用量依存性に増加した。NAによる細胞内Ca上昇はCa freeのmediumでは有意に減弱し、CaチャンネルのL-型blockerでも減弱し、propranololを添加でも著明に減弱した。NA投与後、細胞内cAMP濃度は有意な増加を示した。GnRH細胞のRNAのNorthern blot hybridizationでは500bpにGnRH mRNAのbandを認め、dot blot hybridizationでは、NA処置で有意な増加を示した。whole cell putch clamp法で膜電位を測定すると、NA投与でGnRH細胞の膜電位の脱分極が認められ、この脱分極はphentolamineでは抑制されないが、propranololで抑制された.以上、NAはβ-adrenergic receptorに作用して細胞膜を脱分極させ、Ca^<2+> mobilization、A-kinaseを介してGnRH産生、分泌をもたらすことが認められた.また、GnRH投与でも膜電位、細胞内Ca^<2+> mobilization、GnRHの遺伝子発現の変化が観察され、GnRHのautoregulationが認められた.
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