研究課題/領域番号 |
06671725
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
牧野 浩二 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (00145434)
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研究分担者 |
中野 隆之 鹿児島純心女子短期大学食物学科, 助教授 (30155783)
河野 浩万 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20204745)
春田 厚 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90201722)
定永 正之 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (70271137)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 血管条 / 内耳 / 蝸牛内リンパ腔静止電位 / 血管内皮細胞 / 細胞内電位 / EP |
研究概要 |
我々は突発難聴の病態解明のため内耳血管を閉塞し突発難聴に似た病態を作り、蝸牛内静止電位(EP)を測定し、さらに、血管条の基底細胞、中間細胞、辺縁細胞と蝸牛内静止電位(EP)の発達過程を調べその陽性電位発生機構を解明し、内耳血管の一時的閉塞下に血管条の血管内皮細胞の細胞内電位と血管条細胞内電位を測定し如何なる変化が起きるかを調べた。その結果下記の結果を得た。 1.内耳の側副動脈の発達の個体差、個々の血管の内耳循環に対する貢献度の違いが明らかになり、これが循環傷害による急性感音難聴の病態、予後の違いを左右すると思われた。 2.血管条細胞内電位の発達過程の実験では、生後6日齢前の幼若マウスの血管条では大きな負電位のみ記録され、生後7日齢のマウスにおいて初めて血管条内で正電位が記録される事が判った。 3.蝸牛内静止電位(EP)と-EPの発達過程の実験では、EPは日齢5日より上昇を始め17日頃完成する事が判った。-EPは日齢と供に大きくなり日齢14〜16日で最大値をとりその後日齢20日まで再び小さくなり以後は一定となる事が判った。この様にEPと-EPの発達過程は異なるパターンを示す事が判った。 4.血管内皮細胞内電位測定では蝸牛壁に電極刺入時、血管条の細胞内電位が階段状に上昇する途中で急激に0mVまで低下し再び高い正電位を示すものがありこれは電極先端が血管条の血管内に刺入されたものと考えられたが血管内皮細胞内の電位は記録されなかった。今後、電極の刺入角度、刺入位置、刺入スピード等を変え、血管内皮細胞内電位の測定とその電位測定細胞の同定を試みる予定である。
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