研究課題/領域番号 |
06671743
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
村田 清高 近畿大学, 医学部, 教授 (60026945)
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研究分担者 |
田中 久哉 近畿大学, 医学部, 講師 (50227162)
木村 裕毅 近畿大学, 医学部, 講師 (90225053)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 他覚的評価 / 画像処理 / 40点法 / スコア法 / 他覚的評価法 / コンピューター画像処理 / 表情運動 |
研究概要 |
ヒトの顔面表情運動を多岐にわたり他覚的に表現することは非常に難しいことであった。顔面神経疾患の診断、治療において、顔面表情筋運動を他覚的あるいは数量的に判定することは最重要課題であるにもかかわらず、スコア法にかわる他覚的、数量的な診断法は開発されていない。我々はこの問題を解決するためにコンピューター画像処理を用いた画面表性筋運動の解析法を開発し以下のような成果を得た。 (1)測定および解析方法の確立 画像入力、画像処理、画像解析法 (2)正常例の表情運動に関して 1.正常例における顔面表情運動の左右差 2.正常例における顔面表情運動の男女差 3.正常例における各顔面表情筋の動きの数量化 4.正常例における顔面共同運動の数量化 5.小児と成人における顔面表情運動の差 (3)臨床応用(顔面神経麻痺他覚的評価)に関して 1.顔面表情筋上に指定した各点を結ぶ多角形の面積の変化による顔面神経麻痺の他覚的程度判定 2.顔面表情筋上の各点の軌跡の測定による顔面神経麻痺の他覚的程度判定 3.顔面表情筋上の各点の軌跡の変化を利用したデジタル化スコア法の確立 4.顔面表情筋上の各点の軌跡の測定による顔面の異常共同運動の他覚的評価 以上のことが明らかとなった。当該年度内における成果は上記のごとくであるが、現在、より完全な臨床応用へむけての研究(簡便法の開発)、顔面表情筋の運動の方向性に関する定量的研究、刺激による誘発表情筋運動の他覚的検討などさらに研究を進めているところである。
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