研究課題/領域番号 |
06671749
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
沼賀 二郎 東京大学, 医学部(分), 講師 (30189352)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | HLA / 強直性脊椎炎 / 急性前部ぶどう膜炎 / 対立遺伝子 |
研究概要 |
強直性脊椎炎患者(AS)はHLA-B27陽性者が多く、病因との関連を含めてHLAに関する検討がなされている。しかし、日本人ではASが少ないこともあり、ASに併発する前部ぶどう膜炎に関する多数例を検討したHLAの報告はない。今回、我々はASのHLAを検索し、ぶどう膜炎の発症とに関連があるかを検討した。40例の日本人ASを対象とした。対照群として正常健常人140例を用いた。ASの内訳はぶどう膜炎のあるもの19例、ないもの21例である。HLAのタイピングは補体依存性細胞障害試験で、対立遺伝子の検索はPCR-SSCP法、PCR-RFLP法を用いて施行した。 結果:B27がAS33例(85.0%)、対照群1例(0.7%)であり、相対危険度788で有意差がみられた。ぶどう膜炎の併発の有無で検討するとぶどう膜炎ありではB27が17例(89.5%)、なしでは17例(81.0%)、B27の対立遺伝子ではぶどう膜炎ありがB^*2704、14例(82.4%)、B^*2705、3例(17.6%)、なしがB^*2704、16例(94.1%)、B^*2705、1例(5.9%)であり、ぶどう膜炎の有無でHLA-B27及びB27対立遺伝子の頻度に差はなかった。またDR8(DRB1^*0803)がぶどう膜炎ありでは12例(63.2%)、なしでは1例(4.8%)であり、相対危険度34.3で有意差がみられた。 結論:ASのぶどう膜炎の発症にHLA-DR8(DRB1^*0803)が関連すると考えられた。
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