研究課題/領域番号 |
06671752
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森嶋 直人 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80239649)
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研究分担者 |
所 敬 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (20013865)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 強度近視 / 網脈絡膜萎縮 / 脈絡膜循環 / インドシアニングリーン赤外蛍光眼底造影 / 豹紋状眼底 / Lacquer crack lesion / 脈絡膜新生血管 |
研究概要 |
[研究の目的] ヒト強度近視眼の脈絡膜循環をインドシアニングリーン赤外蛍光眼底造影法を用いて測定し、近視性網膜脈絡膜萎縮への脈絡膜循環の関与を検討した。 [対象及び方法] 屈折度が-8.00D以上の強度近視眼を対象にした。手始めとして本年度は近視性網膜脈絡膜萎縮病変の中でも、豹紋状眼底・Lacquer crack lesion・血管新生型黄斑部出血の3者について検討した。上記の病変に対してインドシアニングリーン赤外蛍光眼底造影法(IA)を施行し、従来のフルオレセイン蛍光眼底造影法(FA)と対比・検討し、また対照として正視眼・弱度近視眼とも比較した。 [結果・結論] 1.正視眼・弱度近視眼では多くの場合、後極部に脈絡毛細管板由来と思われるベール状の背景蛍光を認め、そのため脈絡膜中・大血管の陰影は比較的不明瞭であった。 2.豹紋状眼底では、多くの場合後極部に脈絡毛細管板由来と思われるベール状の背景蛍光を欠き、脈絡膜中・大血管の陰影は明瞭であった。また黄斑部に低蛍光領域を有するものもみられ、脈絡毛細管板の障害を示唆する症例もみられた。 3.Lacquer crack lesionは、FAでは全例過蛍光を呈するが。IAでは多くの場合造影後期に低蛍光を示し、その範囲も広いものがあり、脈絡毛細管板の障害程度の把握に有用であった。 4.活動期の血管新生型黄斑部出血は、FAでは全例脈絡膜新生血管からの蛍光漏出がみられたが、IAでは約80%で脈絡膜新生血管を検出できた。さらに蛍光漏出の程度にも差がみられ、活動性の評価に有用であると思われた。
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