研究課題/領域番号 |
06671768
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
熊野 祐司 九州大学, 医学部, 助手 (70211216)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | Herpes simplex virus / Varicella-zoster virus / Acute retinal necrosis / PstI / IgD / Behcet's disease / glycoprotein C / herpetic keratitis / acute retinal necrosis / varicella zoster / Pst I |
研究概要 |
1.急性網膜壊死患者の前房水あるいは硝子体液から単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、水痘帯状ヘルペスウイルス(VZV)のウイルスゲノムの検出を試みた。結果はVZVのみ検出され、HSV-1とHSV-2は検出されなっかた。検出されたVZVが特殊な株(Pstl-site-less mutation)であるか、通常の株(Strain having a Pstl site)であるかを解析したところ、通常の株であることが判明した。急性網膜壊死の原因ウイルスにVZVのPstl-site-less mutationが関与しているとの報告があるが、我々の結果は相反するものであった。 2.IgDはBリンパ球の分化の過程で表面免疫グロブリンとして出現し、抗体産生機構で何らかの役割を演じると考えられている。過去7年間に九州大学眼科を受診した網脈絡膜炎患者110症例の保存血清を用いてIgD値を測定した。ベーチェット病49例中8例に高IgD血症を認めたが、原田病10例、サルコイドーシス15例の血清IgD値は正常であった。その他の網脈絡膜炎36例中4例に高IgD血症を認めた。この4例はいずれも8歳から25歳の女性で、ベーチェット病を疑わせる眼外症状はなく、不明熱などの既往もない、病型不明の網膜血管炎であった。高IgD血症を伴った網膜血管炎を1つのclinical entityとし、その臨床像を検討した。ベーチェット病の4例にも高IgD血症を認めたことより、IgDと網膜血管炎との関連が強く示唆された。
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