研究課題/領域番号 |
06671778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
佐藤 幸裕 日本大学, 医学部, 講師 (70139161)
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研究分担者 |
高橋 広行 日本大学, 医学部, 助手 (00260969)
島田 宏之 日本大学, 医学部, 講師 (40162680)
川村 昭之 日本大学, 医学部, 助手 (90214692)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 前増殖糖尿病網膜症 / 細分類 / 前房フレア値 / 黄斑浮腫 / 黄班浮腫 / 血糖コントロール |
研究概要 |
前増殖糖尿病網膜症29例50眼(軽症19眼、中等症25眼、重症6眼)を対象にカラー眼底撮影、螢光眼底造影、前房フレア値を測定し細分類との関係を検討した。原則として、軽症は経過観察のみとし、中等症は局所光凝固、重症は汎網膜光凝固を行った。経過観察期間中は光凝固を行わなかった症例でも3ヶ月に1回は眼底撮影、前房フレア値測定と矯正視力測定を行った。光凝固を行った症例では光凝固前後に前房フレア値測定、眼底撮影と矯正視力測定を反復して行った。 また、当院内科の糖尿病研究班の協力により、血糖コントロールと前増殖糖尿病網膜症の重症度分類および網膜症の進行との関係を検討して、以下の知見を得た。 1.前増殖糖尿病網膜症の細分類が重症化するに伴い、前房フレア値は有意に高値となった。 2.光凝固と前房フレア値との関連では、光凝固前に比較して凝固1週後、2週後ともに有意に前房フレア値は上昇していた。なお、凝固4週後では凝固前と比較して有意差を認めない値に回復していた。 3.光凝固前後の前房フレア値と黄斑浮腫の増悪との関連では、黄斑浮腫が増悪した群では、光凝固前と凝固2週後の前房フレア値が、増悪しなかった群に比較して有意に高値であった。 4.血糖コントロールと前増殖糖尿病網膜症の重症度分類および網膜症の進行との関連では、前増殖糖尿病網膜症の細分類が重症化するに伴いHbA_<1C>高値であった。また、2年間の経過中に網膜症が進行した群では、進行しなかった群に比較してHbA_<1C>平均値は高値であったが有意差は認められなかった。
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