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触圧感覚受容器官としてのモグラのアイマ-器官の神経解剖学・細胞化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671807
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

柴内 俊次  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90014018)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード触圧感覚受容器 / アイマ-器官 / 眼窩下神経 / 酵素組織化学 / モグラ / アデニレート シクラーゼ / ATPアーゼ / メルケル細胞
研究概要

ヒミズモグラは、昆虫やミミズの体表に吻の先端で触れてから摂食する。この吻の先端にEimer器官が密集しておりこれに三叉神経第2枝の眼窩下神経が感覚線維を多数送っている。このEimer器官の生体機能及びそれを構成する3種の神経終末の役割を解析するために超微細構造と酵素活性の局在の検索を行った。主な結果を示す。(Eimer器官の超微細構造)Eimer器官基底部のMarkel細胞の為足様突起は基底方向に伸び、微細線維構造が縦走する。またEimer器官の芯構造を縦走する神経線維において、有棘層と顆粒層細胞に突出する棚状終末に小胞が密集し、単純小胞の多くは直径が70-80nm、有芯小胞の多くは90-100nmであった。知覚終末における小胞の研究は未知の部分が多く、今後の研究課題となる。
(酵素細胞化学)cAMPはシナプス前の制御に関与し、cGMPはAcetylcholineのセカンドメッセンジャーとみなされることを考慮して、サイクリックヌレオタイド系酵素の活性に特に注目した。試料はグルタール固定、カコジル酸緩衝液で洗滌後、40μmの凍結切片を作成。以下の方法を用いて活性を検出。37℃、30-60分.Adenylate cyclaseはAraki and Saito法(1979)、Guanylate cyclaseはSaito et al.法(1992)、PhosphodiesteraseはTakizawa and Saito法(1992)、5′-NucleotidaseはWachstein and Meisel法(1957)、Ca^<++>-ATPaseはAndo et al法(1981)、Glucose-6-phosphataseはNovikoff and Goldstein法で実施。反応後、1%黄色硫化アンモニウム液で発色2分、OsO_4で後固定、0℃、60分。後固定後脱水包埋。Adenylate cyclase活性は筋組織と毛髄質、Eimer器官の基底部に陽性。Guanylate cyclase活性はEimer器官基底部に陽性。Phosphodiesterase活性は筋組織と毛髄質、Eimer器官の基底部(Merkel細胞を除く)に陽性.5′-Nucleotidase:中程度の活性が筋肉と軟骨、Eimer器官の基底部(Merkel細胞を除く)に陽性。Ca^<++>-ATPase活性は筋肉と神経に強陽性、Eimer器官の基底部に杯状に顕著な陽性所見を見る。Glucose-6-phosphatase活性はEimer器官の基底部に陽性であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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