研究課題/領域番号 |
06671820
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
賀来 亨 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60133253)
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研究分担者 |
中出 修 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70188986)
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90260819)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | CO_2レーザー / 創傷治癒 / 歯槽骨 / 歯根膜 / 骨欠損 / 創傷の治癒 |
研究概要 |
1960年にMaimanのよって最初に発明されたレーザーは医学、歯学を含む科学のいろいろな分野の研究で使用されている。CO_2レーザーは約20年前から応用されるようになった。CO_2レーザーのビームはよく水に吸収され、それ故生体組織にもよく吸収される、in vivoでのエナメル質、象牙質、歯髄のレーザー照射の影響に関する報告はあるが、光顕的、電子顕微鏡的に歯槽骨、歯根膜に関する組織学的な報告はあまりない。 本研究はレーザー処置群とレーザーの代わりに歯科用のバ-による組織欠損を作成したコントロール群との組織学的変化の差違を経時的に比較した。家兎にCO_2レーザーを照射し、歯牙に達するまでの骨欠損を作成した。組織学的方法、マイクロジオグラフィ法、蛍光ラベリング法、TUNEL法を用い、比較検討し、次の結果を得た。 1)骨、歯根膜、歯牙にレーザー照射することにより、組織構造に有意な変化を生じさせた。 2)組織残渣、炭化した骨組織、歯科用バ-による骨欠損作成に引き続いて形成される肉芽組織の増生の欠如が認められる。 3)炭化した骨表面に対し直接の新生骨形成は認められなかった。 4)腐骨形成がコントロールには認められないが、レーザー照射群では広範囲に観察された。 5)歯科用バ-によるコントロール群では2週後に新生骨形成は認められたが、創傷は完全に4週には治癒していなかった。 6)炭化した、変成壊死層および欠損部は4週でまだ残存していた。 7)TUNEL陽性部はレーザー照射部位を中心に歯根膜腔に沿って歯軸と平行に広がっていた。 これらの結果からCO_2レーザー照射は広範囲に骨、歯周組織に影響を与え、創傷治癒過程が遅延するのは残存した炭化層によると思われる。
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