• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯根膜形成におけるフィブロネクチン並びにTGF-βの作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671821
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

野坂 洋一郎  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (60048379)

研究分担者 神尾 雅彦  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50254785)
陳 榮光  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (00244939)
大沢 得二  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (00103747)
藤村 朗  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (80173459)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード歯根膜形成 / ヘルトウイヒ上皮鞘細胞 / 歯小嚢間葉細胞 / フィブロネクチン / TGF-β / 細胞間情報伝達 / 臼歯歯胚
研究概要

出生後7日目のラットの第一臼歯歯胚の上皮鞘を構成する細胞は二層をなし、内層の細胞の基底膜にフィブロネクチン(FN)の強い沈着を認める。しかし、外層の細胞の基底膜には,FNの沈着は弱かった。この弱いFNの沈着している基底膜に接触している歯小嚢間葉細胞の接触部位にはFNの沈着が認められた。上皮鞘細胞と歯小嚢間葉細胞の接触が認められた、上皮鞘細胞にはTGF-βの反応があり、その後、基底膜を貫通する突起を出して歯小嚢間葉細胞と接触する。この時点で歯小嚢間葉細胞にはTGF-βの反応が強くなり、始めて歯小嚢間葉細胞が機能分化し始める。この接触により上皮鞘細胞が“道の案内者"となって機能分化を起こした歯小嚢間葉細胞を導き入れる。この時、内層の上皮鞘細胞にも突起が認められた。歯小嚢間葉細胞が内層の上皮鞘細胞の表面に接触すると、細胞表面にFNが濃縮する部位が出現し、上皮鞘細胞と間葉細胞が接着し易くなり、両細胞の接着が認められる。間葉細胞間の情報伝達により、上皮鞘内層の細胞は間隙を拡大し、象牙質表層の基底膜成分を消失させながら、象牙質表層より剥離してきた。この結果、歯小嚢間葉細胞の象牙質表面へも到達を可能になる。一方、象牙質表層に付着している上皮鞘細胞はTGF-βの反応が強く、細胞増殖の抑制と分化の促進、細胞外基質の合成促進をうながされていることが類推された。そこで、歯小嚢間葉細胞が分化と増殖をすることにより、規則的な配列をする歯根膜が形成される段階においても、TGF-βが重要な機能を担っていることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi