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三叉神経感覚核から視床VPM核に投射する歯根膜機械受容ニューロンの応答特性

研究課題

研究課題/領域番号 06671848
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東北大学

研究代表者

田端 孝義  東北大学, 歯学部, 助手 (60005048)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード猫 / 歯根膜ニューロン / 三叉神経主感覚核 / 三叉神経脊髄路核 / 視床 / 延髄 / 犬歯
研究概要

歯に機械的刺激を与えると、その感覚情報は歯根膜内にある歯根膜機械受容器、三叉神経、三叉神経主感覚核・脊髄路核、視床VPM核を経て、大脳皮質体性感覚野へと投射する。今回、三叉神経主感覚核・脊髄路核から視床VPM核に投射する歯根膜応答ニューロンの反応特性について調べて見た。成猫をペントバルビタールとクロラロースで麻酔し、三叉神経主感覚核と微小金属電極を刺入し、種々の歯を機械的に刺激して、歯根膜ニューロンの活動を検索した。さらに、視床VPM核を電気的に刺激し、短潜時、一定潜時で反応し、VPM投射ニューロンと同定されるユニットのみを記録した。(1)主感覚核から視床VPM核に投射するユニットの90%以上が遅順応型で、その殆どが上顎または下顎の犬歯に応答した。主感覚核の吻背側のニューロンは同側のVPM核へ、吻腹側部と尾側部のニューロンは対側のVPM核に投射し、両側のVPM核に投射するニューロンは見つからなかった。同側・対側投射ニューロン共、その約60%が単歯支配ニューロンであった。歯根膜刺激とVPM核刺激による平均潜時からVPMニューロンの反応潜時を推定して見ると(シナプス遅延0.5msとして)、同側投射ニューロンで4.4ms、対側投射ニューロンで3.9msという事になる。(2)脊髄路核のニューロンは中間亜核より全て反対側のVPM核に投射していた。中間亜核ニューロンの受容野は主感覚核のそれより広く、多歯支配ニューロンが60%以上であった。それらの約50%は遅順応型で、残り約50%は速順応型であった。この中間亜核の経路を介す視床ニューロンの推定潜時は遅順応型・速順応型共、5.6msという事になる。VPM核投射ニューロンは中間亜核より主感覚核からなり多く検出された。(3)視床VPM核の歯根膜ニューロンは遅順応型が速順応型より潜時が長いという報告がある。したがって今回の結果から、視床VPM核の遅順応型ニューロンは、主感覚核を介して短潜時に反応し、速順応型のニューロンは中間亜核を介して長潜時で反応しているものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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