研究課題/領域番号 |
06671855
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
北田 泰之 岡山大学, 歯学部, 助教授 (80018423)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ラット / 再生味蕾 / 両性鼓索神経 / 塩味応答 / アミロライド / 再生鼓索神経 |
研究概要 |
ラット鼓索神経を切断すると味蕾の消失後、やがて再生神経と味蕾が現れる。SD系ラットの一側の鼓索一舌神経切断後、再生鼓索神経Na応答の変化を調べた。Na応答はアミロライドで抑制されるアミロライド感受性Na応答と抑制されないアミロライド非感受性Na応答に分けられる。再生神経Na応答は神経切断後28日目に現れた。神経切断後28-35日目のアミロライド感受性Na応答はまだ比較的小さいが、36-45日目には急に大きくなった。しかし、アミロライド非感受性Na応答の大きさをアミロライドで抑制されないKH4Cl応答の相対値で表すとアミロライド非感受性Na応答は28-45日まで変化しなかった。これらの結果から、アミロライド感受性Na受容機構は、再生神経-再生味蕾の成熟過程で急速に発達するがアミロライド非感受性Na受容はNH4CI受容とともに徐々に発達すると思われる。味細胞のタイトジャンクションを塞ぐ2.5mM LaCl3再生神経のアミロライド非感受性Na応答を変えないことからアミロライド非感受性Na応答にタイトジャンクションは関与しないことが推察される。一側の鼓索一舌神経切断後28日前後で、対側の鼓索神経Na応答は正常神経の応答と変わらなかった。 以上の結果から、再生鼓索神経-味蕾の成熟過程でのアミロライド感受性Na応答とアミロライド非感受性Na応答の発達の違いが明かとなった。
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