• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

咀嚼筋筋受容器としてのjuxtaoral organの機能

研究課題

研究課題/領域番号 06671870
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

山本 哲  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90096511)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード筋受容器 / 伸張受容器 / juxtaoral organ / 咀嚼筋 / 感覚神経終末 / 顎運動
研究概要

本研究では、Wistar系雄成熟ラットのjuxtaoral organの形態的および機能的検索を行い、下記の成績を得た。
1.伸張刺激に対する応答特性
生体より摘出したjuxtaoral organに伸張刺激を付加した結果、当器官は静止時の初期長の8〜17%の伸張で規則性の遅順応応答を開始し、伸張度と求心性放電頻度との間には正の相関関係がみられた。しかし、当器官の動的応答は小さく、振動刺激に対する追随性も低かった。このことから、当器官は下顎運動の速度ではなく、主として下顎の位置を情報化しているものと考えられた。
2.咀嚼筋筋活動の制御
生体内で当器官に伸張刺激を付加した際の、咬筋および顎二腹筋の神経筋単位の放電頻度の変化について検索した結果、咬筋では自発放電を示した神経筋単位のうち40%が放電を停止した。また、顎二腹筋では自発放電を示した単位のすべてが放電頻度を増した。したがって、当器官が顎運動の制御に関与していることが示唆された。
3.juxtaoral organ支配ニューロンの細胞体
HRP(horseradish peroxidase)法を用いてjuxtaoral organを支配するニューロンの細胞体を検出した結果、HRP陽性反応を呈したニューロンの細胞体はHRP注入側の三叉神経節外側の下顎枝の領域にのみ認められ、三叉神経中脳路核には認められなかった。陽性ニューロンの細胞体の数は1個体あたり8〜15個であった。これらのニューロンの中枢枝は、三叉神経主感覚核または三叉神経脊髄路核でシナプスを形成し、固有反射の反射弓を構成しているものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi