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口腔癌の増大の様相と増大速度に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671889
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関琉球大学

研究代表者

金城 孝  琉球大学, 医学部, 講師 (80117572)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード口腔癌 / ヌードマウス / 病理 / 速度 / DNA
研究概要

研究材料と方法:ヌードマウス移植性ヒト口腔癌を約50匹のヌードマウスの腹側皮下に移植し、移植後2、4、6、12、20週目に増大する腫瘍の大きさの測定、H・E染色とフォイルゲン染色標本での病理組織学的検索を行った。
1、移植腫瘍の増大速度
約30mgの移植腫瘍は2週目で平均128mg、4週目で290mg、6週目で378mg、12週目で449mg、20週目で614mgと増大した。増大速度は4週目で約10倍と急激に大きくなり、6週目からは鈍化し、以後ゆるやかであった。
2、病理組織学的検索
(1)H・E染色標本での観察:皮下に移植された2週目の数個の移植腫瘍片は互いに癒合し、その間隙や周囲には炎症性細胞浸潤が認められた。これら移植腫瘍片の中央部には角化物がみられた。4週目では移植片は完全に癒合し、一つの円形の腫瘍組織塊となっていた。辺縁部は腫瘍組織が縁取り、中央部の大部分を角化物が占めていた。腫瘍組織の周囲には炎症性細胞浸潤が認められた。12と20週目では大きな腫瘍組織塊の大部分を角化物が占め、腫瘍細胞は数層の厚みで辺縁を薄く縁取っていた。腫瘍の最大割面で表面側(上方中央)、底部(下方中央)、底部の左右辺縁(下方左右)の腫瘍細胞層を比較すると、底部の左右辺縁(下方左右)で細胞層は厚かった。周囲の炎症性細胞浸潤はわずかであった。
(2)フォイルゲン染色標本での観察:蛍光顕微鏡にて、発色した腫瘍細胞の核DNAを観察した。対照となるリンパ球の核DNA(2C)はヌードマウスのものであり、大きさがヒトに比べて小さく、腫瘍細胞の核DNAのヒストグラムはこれまで報告されたパターンと大きく異なっていた。通常100程度の範囲に分布するが、30C以上の数値も多数見られ比較検討はできなかった。腫瘍細胞の核DNAは平均値25〜73μm^2であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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