研究課題/領域番号 |
06671923
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
佐藤 純 (1995) 奥羽大学, 歯学部・歯科保存学第1講座, 助手 (40215794)
三辺 正人 (1994) 奥羽大学, 歯学部, 講師 (60148004)
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研究分担者 |
山崎 章 奥羽大学, 歯学部・口腔病理学講座, 教授 (60110459)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 骨膜ハイブリッド化 / 生体内吸収性膜 / GTR法 / コラーゲン |
研究概要 |
本研究は、GTR法による歯周組織再生能を向上させる為に自己骨膜組織をハイブリッド化した生体内吸収性膜を開発し、動物実験により歯周組織再生に及ぼす影響を評価する。またハイブリッド化の方法や手術法について臨床的検討を加えることを目的とした。骨膜組織とコラーゲン膜のハイブリッド化について、培養法と骨膜下移植法について検討を加えた。その結果、コラーゲン層内での骨膜由来細胞の増殖、石灰化能は骨膜下移植法が簡便で優れていることが明かとなった。なお、培養法による骨膜組織のハイブリッド化については、十分な骨及びコラーゲン産生能を得るための培養条件の規格化が困難であったため、骨膜下移植法により当初の目的を達成させることとした。ラットの頭頂骨欠損を用いた骨再生能に関する病理組織学的評価では、骨膜をハイブリッドしたコラーゲン膜を移植することにより骨再生が迅速化し、また、移植したコラーゲンを取り込む形で骨再生が生ずることが明かとなった。ビ-グル犬を用いた骨膜下移植実験では、ハイブリッド化のための骨膜化移植期間は10〜14日が適切であった。さらにU字型骨欠損モデルを用いたGTR法に関する病理組織学的検討では、骨膜ハイブリッド化PTFE膜はPTFE膜単独に比較して骨再生と新生セメント質再生が促進される点で優れていた。さらに開窓型骨欠損モデルを用いた病理組織学的検討では、骨膜ハイブリッド化ポリ乳酸膜とアテロコラーゲンの複合体に比較して新生骨形成および、新生セメント質形成を有意に促進した。また、ビ-グル犬を用いた動物実験評価により限局性の骨欠損に1-Stageインプラントを行う場合のGBR法に骨膜ハイブリッド化コラーゲンスポンジとポリ乳酸膜の併用法が有効であることが示唆された。以上をまとめると骨膜組織をハイブリッド化する具体的方法、骨膜ハイブリッド化膜移植後の骨再生過程、骨膜ハイブリッド化膜をGTR法およびGBR法に応用することの有効性が明かとなった。
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