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歯周組織破壊におけるNitric Oxideとその制御メカニズムに関する研究実験的歯周炎を介したinducible-NOSの炎症反応への関与

研究課題

研究課題/領域番号 06671924
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関明海大学

研究代表者

池田 克己 (池田 克巳)  明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)

研究分担者 市村 光  明海大学, 歯学部, 助手 (00232413)
下島 孝裕  明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード歯周炎 / 一酸化窒素(NO) / 誘導型NO合成酵素(iNOS) / NOSインヒビター / 歯周組織破壊 / 一酸化窒素(Nitric Oxide:NO) / 多形核白血球 / NO^-_2 / NO^-_3
研究概要

SCW(streptococcal cell wall fragments)のラット歯肉への接種によって確立された実験的歯周炎の評価系を介して,NOSインヒビターの連日投与による影響,さらに歯肉培養上清中のNO_2-/NO_3-(NOの生体内における安定した分解産物)産生量およびiNOSmRNAレベルを検討した結果,NOSインヒビター(NMMA)の連日投与群は対照群との比較において、NO_2-/NO_3-の産生量を30〜50%減少させ,腫脹・発赤を基準とした臨床所見においてもその軽減が観察された。しかしながら,NMMAの連日投与によるiNOSのmRNAレベルは,逆に増加していることが明らかとなった。さらに単離好中球を用いた検討から,これら歯肉炎症巣におけるNOの産生増加は,炎症局所に浸潤している好中球単球/Mφによるものと考えられた。つぎに,NOの炎症局所における影響についてメタロプロテアーゼおよびシクロキシゲナーゼ活性を指標として検討を行った結果,IL-1 βによる歯肉由来線維芽細胞のメタロプロテアーゼ(コラゲナーゼおよびストロムライシン)活性は,NOの供与体であるSNAPの添加によって増強を示した。また,シクロキシゲナーゼの活性化によるPGE_2の合成においても,SNAPの添加がこれを増強する知見を得た。
これらの結果を総括すると,実験的歯周炎において,(1)その歯肉組織中(とくに急性期)でNOが産生され,(2)このNOの産生量がNOSインヒビター(NMMA)の投与によって抑制されたこと,(3)さらにNMMAの連日投与はSCWによる炎症を軽減させたことから,NOの産生が炎症性細胞を介して,とくに急性期の歯周炎局所で亢進していることを示唆している。また,in vitroの実験から,(4)LPSや炎症性サイトカインの刺激は好中球やマクロファージからの積極的なNOの産生を誘導させたこと,(5)NO供与体であるSNAPは歯肉線維芽細胞のIL-1βによるメタロプロテアーゼおよびシクロキシゲナーゼの活性化を増強させたことから,NOが歯周組織破壊に関与するこれら代謝産物のmodulatorとして働いている可能性を示唆している。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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