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歯周疾患活動度の指標になり得る歯肉溝滲出液中のindicatorの検索

研究課題

研究課題/領域番号 06671927
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

小林 誠  昭和大学, 歯学部, 講師 (80186767)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード歯周炎 / 疾病活動性 / 歯周溝滲出液 / プロスタグランディンE_2 / インターロイキン-1β / コラゲナーゼ活性 / 歯肉溝滲出液 / 病変活動度 / プロスタダランジンE_2
研究概要

【目的】今回我々は、『歯肉の腫脹を伴う急性炎症期が歯周炎の活動期に当たるか?』また、『歯周炎におけるdisease activityの指標になり得るGCF中のindicatorは何か?』を知ることを目的として研究を行った。【材料と方法】研究I:被験者は3人、被験部位は慢性炎症期にありPDが6mm以上を示し、本研究開始1年以内に急性症状が認められず、現在、非活動期であると思われる2部位とした。研究開始時と終了時に臨床診査を、また2日毎にGCFをサンプリングした。1名の被験者のみ研究期間のある1日において3時間おきに計3回GCFをサンプリングした。研究II:急性炎症の徴候が認めら時点で来院した患者3名を被験者とし、PDが6mm以上で、急性症状(発赤、腫脹、疼通)が認められた部位を被験部位とした。急性症状で来院した時点で臨床診査とGCFをサンプリングし、決められた抗生剤と消炎剤投与後、およそ1週間隔で計4回来院してもらい、GCFをサンプリングした。4回目に再び臨床診査を行った。研究I、IIともにGCF量とサンプリングしたGCF中の各種炎症性因子(IL-1β、PGE_2、コラゲナーゼ活性)を定量した。【結果と考察】研究I:慢性炎症期の歯周ポケットにおける臨床的パラメーターには変化が認められないものの、GCF量とGCF中の各種炎症性因子は、経日的な変動幅が予想以上に大きく、またこの変動幅は各歯周ポケットごとで大きく異なっていた。また、両者の間に相関は認められなかった。各歯周ポケットにおけるGCF量の日内変動は大きく、臨床的パラメーターに変化のない慢性炎症期の歯周ポケットにおいても、GCF量とGCF中の各種炎症性因子の値はかなり変動しており、歯周炎局所の炎症反応は短時間の間に増減していると考えられる。研究II:急性炎症期の歯周ポケットのGCF量とGCF中の各種炎症性因子は、いずれも慢性炎症期のそれと比較して明かに高い値を示し、炎症の消退に伴い減少した。この結果から、急性症状の認められる歯周ポケットでは、局所の炎症反応は、明かに亢進していると考えられる。しかし急性炎症期前後でALに変化が認められなかったことから、これらの因子がdisease activityの指標になり得るかは明かにはならなかった。以上のことより、GCF量やGCF中の各種炎症性因子の量を指標にしてdisease activityを把握するためには、慢性炎症期におけるそれらの変動幅を認識した上で、活用することが重要であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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