研究課題/領域番号 |
06671944
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西村 文夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10013856)
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研究分担者 |
森田 直久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70251543)
中村 英雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60172425)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90175430)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 歯科鋳造 / 埋没材 / 急速加熱 / 表面あらさ / 寸法精度 / 熱分析 |
研究概要 |
歯科鋳造の迅速化が可能な埋没材として、練和開始30分後に電気炉で加熱可能とする急速加熱型の石膏系及びリン酸塩系埋没材を取り上げ、従来型の埋没材と比較した。 これらの埋没材の熱分析の結果、いずれの急速加熱型埋没材には耐火材として石英とクリストバライトを含み、従来型より加熱時の膨張はゆるやかであった。また、硬化時の寸法変化を測定したところ、急速型の方が従来型よりも大きく膨張した。特に石膏系急速加熱型では、加熱開始時間の30分を過ぎても大きな膨張が認められた。 埋没材をガラス板上で硬化させた試料の焼成前後の表面粗さ値は、石膏系がリン酸塩系より、焼成前が焼成後より、小さな値を示した。しかし、急速型と従来型では差が認められなかった。 石膏系埋没材においてはCu-Zn合金、Ag-Pd-Au-Cu合金の鋳造体を作製した。いずれの合金でも鋳造体表面に明らかな欠陥はなく、表面粗さ値も急速型と従来型に差は認められなかった。鋳造体の寸法はいずれの合金においても急速型は従来型よりも大きく、急速型においては加熱開始時期を遅くすることでより大きくなった。 リン酸塩系埋没材においてはCu-Zn合金、Co-Cr合金の鋳造体を作製した。いずれの合金でも鋳造体表面に特に明らかな欠陥は見あたらず、表面粗さ値も急速型と従来型には差は認められなかった。また石膏系と同様に、鋳造体の寸法はいずれの合金においても急速型は従来型よりも大きかった。 以上より、現在市販の急速加熱型埋没材を使用することで、従来型の埋没材で作製した鋳造体と同程度の表面性状の鋳造体が得られることが明らかとなり、迅速歯科鋳造法への応用が可能と考えられた。しかしながら、鋳造体の寸法については各埋没材ごとのより詳細な検討の必要性が示唆された。
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