研究課題/領域番号 |
06671979
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
河合 達志 愛知学院大学, 歯学部・歯学理工学, 講師 (60167351)
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研究分担者 |
前田 初彦 愛知学院大学, 歯学部・口腔病理学, 講師 (30175591)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 歯根インプラント / 骨形成因子 / BMP / 生体材料 / 機能性材料 / 移植 / 骨誘導 |
研究概要 |
部分精製のBMPを用いてさらに精製度を上げるためポリクロナール坑体の作成を試みた。坑原作成のため、Wozneyらが発表したBMP-2AのDNA配列を参考にBMP上の坑原坑体反応が効率良く生じる部位の検索を行なった。BMPは活性形態ではダイマーを形成することが知られており、BMPの成熟領域の親水基部分をJack Kyteの方法により予想し、さらにTGF-βホモダイマーの立体構造の情報と照らし合わせて合成部位を決定した。その配列はQRKRLKSSCKRHOPLYVDFSDである。この20残基のペプタイドを合成しBSAにコンジュゲイトした。通常の方法により家兎に感作を行ない、血液中のBMP坑体量をELISAにより確認した後、全血を採取し血清部分を精製した。得られた坑体が合成ペプタイドならびに部分精製のBMPに対して坑原坑体反応を示すことを確認後ポリクロナール坑体として実験に使用した。しかしながら、ポリクロナール坑体の量が不足していたことと、坑体の特異性が低いことから、坑体による精製を中止し液体カラムクロマトグラフィを使用して精製度を上げた。このBMPを使用してキャリアーの選択を行なったところ変性デンプン、ゼラチン、ハイドロキシプロピルセルロースは良好な結果を示しBMPの活性を増強した。そこで、これらのキャリアーを使用して、純チタン表面にBMPを吸着しマウス大腿部筋膜間移植と、うさぎ大腿骨内移植を行なた。その結果、マウスでは移植全例においてインプラント体周囲組織に新生骨の誘導をすることが可能であった。また骨内移植ではインプラント体の生着率は高く、引っ張り試験によってコントロールより優位の差を持ち大きな値を示した。このことから、BMPの精製度を上昇すれば純チタン-BMP複合歯根インプラントは臨床応用にはきわめて有効に利用できると考えられる。
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