研究課題/領域番号 |
06671983
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
井上 勇介 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (20105688)
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研究分担者 |
福島 忠男 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (80084250)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 接着 / プライマー / エナメル質 / 象牙質 |
研究概要 |
酸性モノマーとデンチンプライマーを組み合わせ、トータルセルフエッチングプライマーを開発してコンポジットレジンの接着システムを構築することを目的として本研究を行った。分子末端にカルボキシル基を有する2-acryloyloxyethyl hydrogen maleate(2AEM)、2-acryloyloxyethyl hydrogen citracoate(2AEC)、2-acryloyloxyethyl hydrogen succinate(2AES)および2-acryloyloxyethyl hydrogen phtalate(2AEP)を含むセルフエッチングプライマーを試作し、その処理効果を検討した。そして、処理効果の高かった組成に更に2-hydroxyethyl methacrylate(HEMA)、N-methylol methacrylamide(MEMA)、N-methylol acrylamide(MEAA)を添加して3成分系のトータルセルフエッチングプライマーを試作して処理効果を検討し、以下の結論を得た。 1.2AEM、2AECを含むセルフエッチングプライマーはエナメル質、象牙質に対して処理効果が認められたが、2AES、2AEPはセルフエッチングプライマーの主成分として適当ではなかった。 2.処理効果の高いセルフエッチングプライマーも処理後に水洗すると効果は大きく減少した。 3.2AEM、2AECにMEAAを添加すると象牙質への処理効果は大きく向上したが、エナメル質に対しては効果がなかった。 4.高い処理効果を示したセルフエッチングプライマーは、ボンディング材によっては処理時間を短縮しても接着強さの減少は認められなかった。 5.セルフエッチングプライマー処理を行っても。ボンディング材によっては処理効果の少ないものあり、さらにセルフエッチングプライマーの組成などを検討する必要があった。
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