研究課題/領域番号 |
06671987
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
猪狩 俊郎 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10142994)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 求心路遮断性疼痛 / Deafferentation pain / Ceutrol pain / Oral leion |
研究概要 |
難治性疼痛疾患の中でも極めて難治性の求心路遮断性疼痛(DEAFFERENTATION PAIN)に関して早期診断エキスパートシステムの構築を行った。 まず、求心路遮断性疼痛の特徴である(1)PAINFUL DYSESTHSIAの有無。(2)DELAYED ONSET.の有無。(3)疼痛部の知覚障害。(4)麻酔薬による末梢神経ブロックの一時的な有効性。(5)神経遮断の無効。(6)サイオペンタールの静注の有効性の5項目について(1)〜(4)までのチャートを本院・医学部附属病院の患者総計175名について、アルゴリズムを逐次作成・改変しながら検討した。 その結果、特徴(1)〜(3)までは本疾患の可能性が濃厚な患者では全て共通していたが、(2)のトリガー時期の判断と、(3)の症状が多様であることから、その判別が問題となった。ここまでは一般歯科開業医で本疾患を念頭におけばクリーニングが可能である事がわかったものの、一時的に疼痛の消失を見ている時期もある事から、場合を数を増加する事とした。また(4)に関しては、伝達麻酔を確実に奏効可能な術者で有れば可能である事がわかったが、(5)の奏効の確実性の確認と、(6)の施行が重要な問題となり、(3)の症状の増悪・軽減自体を一つの特徴とする必要があった。また、麻薬の無効性(時に有効ではあったが)を加味しフローチャートを作成した。 その結果、求心路遮断性疼痛は,関連痛・反射性交感神経萎縮症・心因性疼痛・神経病等との鑑別は可能となり、NEC9801系パソコンでの診断システムは完成した。これは当初考案していたよりも簡易なアルゴリズムで作成できたが、現在医療用として汎用されている最終目的であった、マッキントッシュへの移植は研究期間の製薬から時間がなく、完遂できず、現在作業進行中である。
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