研究課題/領域番号 |
06672012
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
匠原 悦雄 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00107070)
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研究分担者 |
森本 佳成 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (00264870)
川上 哲司 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (60254512)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 交感神経 / 咀嚼筋 / 顎関節 / 唾液腺 / HRP法 / 神経支配 / 組織学的研究 / 中枢神経支配 / 交感神経起始細胞 |
研究概要 |
平成6年度は咀嚼筋、顎関節および唾液腺などの末梢器官における交感神経の関与の度合および末梢での交感神経の走行経路ならびに交感神経起始細胞についてHRP法を用い組織学的に明らかにした。咀嚼筋においては、咬筋、側頭筋、内側翼突筋などの閉口筋には密な交感神経支配が認められるのに比較し、顎二復筋前復、顎舌骨筋には交感神経の支配は非常に希薄であり(外側翼突筋は中等度)、閉口筋と開口筋では明らかに交感神経の支配に差が認められた。顎関節は交感神経の支配は密で、耳介側頭神経を経由するのが確かめられた。また、唾液腺においては顎下腺、耳下腺には交感神経の支配は密であるが、舌下腺にはほとんどないことが認められた。これらの結果を日本顎関節学会、唾液腺学会等の学術集会において、口頭発表を行なった。また、日本疼痛学会雑誌、日本顎関節学会雑誌、奈良医学雑誌に本研究の成果を発表した。 平成7年度は、交感神経細胞の中枢神経系との関係を検索した。交感神経節にHRP溶液を注入し、HRP法による標識を行わせ、交感神経節前細胞の脊髄内局在およびその大きさについて検討した。また、上顎神経節、星状神経節、三叉神経節との投射についても検討し、以下のことが明らかし、報告を行った。 1)上顎神経節と連絡する節前細胞は、C8-T5の脊髄に分布し、大部分は、T1,T2領域に存在していた。 2)上顎神経節節前細胞の大部分は、脊髄側角のintermediolateral nucleusに存在し、その大きさは、12.3(]ST.+-。[)2.0umと小さかった。3)三叉神経節、対側の上顎神経節、星状神経節からの投射は、いずれも認められなかった。 中枢神経系における交感神経節前細胞への投射については、今後引続き探索を行く予定である。
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