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ヒトBMP(骨形成タンパク質)を用いた顎の再建に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06672033
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

長尾 徹  愛知学院大学, 歯学部・口腔外科第二講座, 講師 (90261007)

研究分担者 河合 達志  愛知学院大学, 歯学部・歯科理工学講座, 講師 (60167351)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード生体材料 / 骨形成因子 / 骨再建
研究概要

術後顎欠損の再建を成功させるためには、骨欠損部を骨形成能を有する材料で充填することと、移植材料が漏出や吸収されたりせず、安定して骨形成能を発揮できる場所を確保するための保持材料の使用が重要である。本実験では前者に骨誘導能を有するBMP(骨形成タンパク質)を使用し、後者には良好な骨新生を有し、軟組織の侵入遮断に有効なGore-Tex Patch^<TM>を使用して、実験的骨欠損の修復状態と新生骨と材料との界面の状態の観察を目的とした。使用するBMPは計画では、ヒトBMPを予定していたが、ポリクロナール抗体を用いての精製が進まなかったため、予備実験としてウシから抽出部分精製したBMPを使用してGore-Tex Patch^<TM>との複合体作製、移植実験を行った。実験はBMP 1mgを膜表面に添加し、複合体を作製して、家兎大腿骨に直径5mmの骨欠損を作製し、同時に欠損周囲の骨膜を除去して同部をEPTFE-BMP複合膜で被覆した。対照群としては同様の欠損をEPTFE膜のみ、被覆しない群を行った。実験2週目、4週目に屠殺し、同部の組織学的観察を行った。結果は2週目では、EPTFE-BMP複合膜の内側の骨欠損部は骨髄組織を有する新生骨で覆われ始め、4周目では、膜の気孔内への新生骨組織の侵入が見られ、膜の骨組織による器質化が認められた。EPTFE膜のみの群でも4週目ではほぼ同様の所見が認められた。何も被覆しなかった群では骨欠損部は新生骨組織により修復されていたが、同部の陥凹が残っていた。以上よりEPTFE-BMP複合膜とEPTFE膜単独では特に差は認められなかった。問題点としてはEPTFEとBMPとの接着で、いくつかの結合方法について検討を繰り返しているが、BMPの放出をコントロールするためには何らかの表面処理が必要と考えている。この点を解決できればEPTFE-BMP複合膜は骨膜代用材として利用できるのではないかと考えており、現在精製を進めているヒトBMPを使用した複合膜による実験を計画している。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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