研究課題/領域番号 |
06672037
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
青野 一哉 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (30038682)
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研究分担者 |
石川 綾子 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (10279317)
中島 孝久 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (20258594)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 舌血流 / 近赤外線照射 / 星状神経節近傍 / 舌痛症 / Irradiation / Mear infrared light / Lingual blood flow / Glossodynia / Near infrared light |
研究概要 |
ボランティア13名(中途脱落者を除いた最終人数)を対象として、種々の非観血的手法(「合谷」への経皮的低周波通電刺激、「合谷」および「星状神経節近傍」への歯科用半導体レーザー照射、星状神経節近傍への直線偏光型近赤外線照射)を用いて、舌血流量の変化を観察し、観血的手法(「合谷」への低周波置鍼通電刺激、星状神経節ブロック)の場合の変化と比較検討した。 非観血的手法のうち、SUPER LIZER^<【encircledR】>を使用した星状神経節近傍への近赤外線照射法(以下、近赤外線治療と略す)では舌血流量の増加度が大で、実施60分後でも星状神経節ブロックによるそれとほぼ同程度の増加が維持されることが確認された(後記の雑誌論文)。 これらの基礎データを基にして、当大学附属病院で舌痛症と診断された12症例について、近赤外線治療を試みた。この方法を主体にして治療した5例では、有効3例、軽快1例、無効1例であった。とくに有効の3例では、舌サーモグラフィーで舌疼痛部の血流改善が認められた。近赤外線治療に当初から漢方薬を併用した3例では、症状が軽快した。また、当初近赤外線治療を行ったが効果不十分で、途中から星状神経節ブロックを併用した4例では、有効(治癒)1例、軽快2例、無効1例であった。 以上の成績から、舌痛症の中には、近赤外線治療で有効または軽快する例がある。その作用機序として、舌血流改善作用のほかに暗示的(心因性)効果も否定はできないが、この方法は一度は試みる価値があると思われる。 現在、舌痛症例に対し、ペイン・ブロッカー^<【encircledR】>と近赤外線治療とを組み合わせた治療を試みており、症例を重ねて治療成績がえられた時点で、成果をまとめたいと考えている。
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