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心疾患児の口腔管理システムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 06672043
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

富沢 美恵子  新潟大学, 歯学部, 助教授 (50107786)

研究分担者 河野 美砂子  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (60153491)
石倉 優香  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (60232279)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード心疾患児 / 血中酸素飽和度 / 歯肉色 / 色分析 / カラースライド / RGBカラーモデル
研究概要

心疾患児の歯科治療に際しては、循環動態を把握することは重要である。臨床的には口唇のチアノ-ゼなどから判断するが、今回、心疾患児の循環動態を歯肉の色を指標としてとらえられるかどうかを明らかにするため、パルスオキシメーターによる血中酸素飽和度の測定と歯肉のカラースライド撮影を同時に行い、カラースライドの色分析をコンピュータを用いて行った。
対象は、心疾患児9名、健常児10名で、照明等を一定にするため外来の決められたユニット上に小児を寝かせ、口腔内診査後、パルスオキシメーターのプローブを右手拇指に装着し、血中酸素飽和度、脈拍数、血圧を測定した。さらに、撮影はニコンメデイカルニッコールにて、撮影条件を一定にして上下顎咬合時の口腔内スライドを撮影した。撮影したスライドをニコンク-ルスキャンを用いてマッキントッシュコンピュータに画像を読み込み、グラフィックソフト・アドベフォトショップ3.0JにてR(赤)G(緑)B(青)カラーモデルを用いて、歯肉の色分析を行った。歯肉色測定部位は左右側別に上顎の乳中切歯、乳側切歯部の遊離歯肉の部分で、測定範囲はピクセル数を約1500として選択し、全ピクセルの平均値をR(赤)G(緑)B(青)値として、測定した。血中酸素飽和度は、心疾患児で84〜98%、健常児で95〜99%に分布しており、93%以下(チアノ-ゼ群)94%以上(非チアノ-ゼ群)とに別けて分析した。赤、緑、青それぞれの分析値はチアノ-ゼ群で178.64±3.85,73.14±5.85,76,57±6.14,非チアノ-ゼ群では、185.90±15.67,82.30±12.38,82.90±11.70であり、t検定の結果両群の間に有意差は無かった。酸素飽和度との相関についてみるとチアノ-ゼ群で赤との間にr=0.660の比較的高い相関がみられたが、緑、青ではそれぞれr=-0.142,0.285と相関は低かった。以上より、チアノ-ゼのある小児の歯肉色には、赤の成分の関与が示唆されたが、非チアノ-ゼ群との明確な分析値の差はみられなかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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