研究分担者 |
根本 智明 奥羽大学, 歯科矯正学講座, 助手 (50254868)
福井 和徳 奥羽大学, 歯科矯正学講座, 助手 (30199179)
板橋 仁 奥羽大学, 歯科矯正学講座, 助手 (00193417)
梅村 幸生 奥羽大学, 歯科矯正学講座, 講師 (80151934)
三宅 弘直 (梅村 幸生 / 板橋 仁 / 福井 和徳 / 根本 智明) 奥羽大学, 歯科矯正学講座, 助手 (90083469)
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研究概要 |
矯正治療後に行われる保定は,矯正治療によって獲得された良い咬合状態を維持し,動的治療終了時の状態で長期に管理することを目的として,静的矯正治療とも言われ,最終的処置として重視されている。しかし,日常では後戻りが発現しているのが現状であり,その変化様相を究明することは臨床において重要である。資料:骨格性反対咬合と診断し,Chin Cap装置と全帯環装置にて治療した30症例(男子18名,女子12名)である。評価方法は,初診時,動的治療終了時,保定1年,3年の各時点に撮影した側面頭部X線規格写真を用いた。結果:動的治療終了時から保定1年間の変化は,骨格系においては,SNPに変化があり,下顎骨の前方移動が認められた。歯系では,L1-mand.planeに変化があり,下顎前歯の唇側傾斜が認められた。咬合平面は変化なく安定していた。保定1年から保定3年の変化では,骨格系では,SNB,SNPに変化があり,下顎骨の前方移動が認められた。歯系では,U1-SN,overjetに変化があり,上顎前歯の唇側傾斜が認められた。咬合平面は変化が認められず安定していた。 以上より,骨格性反対咬合の矯正治療後の後戻り変化は,骨格系では下顎骨の前方移動であり,歯系では上顎前歯の唇側傾斜,下顎前歯の唇側傾斜であった。
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