研究課題/領域番号 |
06672071
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
那須 郁夫 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (80112952)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 歯科用エアータービン / 高周波騒音 / 音響インテンシティ / 歯科用超音波スケーラ |
研究概要 |
労働衛生学的観点から、歯科診療室における高周波音源になる歯科用エアータービンと超音波スケーラについて関心を持ち、可聴域から超音波域に至る範囲の周波数分析を手がけてきた。本研究は、音響インテンシティを計測することにより、騒音源のエネルギー場の可視化を計ることに主眼を置いた。 初年度には、騒音の計測に先だち高周波振動を計測した。その後インテンシティ計測装置を購入し、教室所有の2チャンネルFFTアナライザに接続して、クロススペクトル法により音響インテンシティを計測するシステムを構築した。実験室において、エアータービン音に擬した5〜7KHzの単連続音を発生させ、インテンシティベクトル図を作成した。この実験によって、歯科用エアータービンの様な小さな騒音源の計測においては、マイクロホンの微妙な位置決めが結果に極めて重大な影響を及ぼすことが分かった。また、この計測には、多点計測が必要であり、当初の予想以上に労力を要することが判明した。 次年度は、多点計測を合理的に実施すべく、製図版を改造した格子点移動装置を作成し、約60cm四方の範囲で任意の格子点における計測が可能になった。また、FFTアナライザは、GPIB制御によりパソコンと接続し、半自動計測が可能となり計測時間の大幅な節約ができた。 更に計測法は改良を加え、実験室において歯科用エアータービン音を実際に発生させ、スペクトル解析及び音響インテンシティ計測を行なった。その結果、歯科用エアータービンハンドピ-スからの騒音は、これまで考えられていた。回転部分を中心とした点音源ではなく、術者が手で持つ把持部分からも相当量の騒音が発生していることを可視化できた。 以上を本補助金により、現在までに進めることができました。関係各位に篤く感謝致します。
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