• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヨウ化サマリウムによる新規開裂反応を利用した有用生理活性物質の合成

研究課題

研究課題/領域番号 06672118
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関星薬科大学

研究代表者

本多 利雄  星薬科大学, 医薬品化学研究所, 教授 (70089788)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードヨウ化サマリウム / 開裂反応 / (-)-オ-デマシンA / (+)-エルダノリド / (-)-シス-ウィスキーラクトン / ネシン酸 / 炭素-炭素結合開裂反応 / 生理活性物質 / 抗腫瘍性ステロイド / 立体選択的キラル合成
研究概要

ヨウ化サマリウムはその酸化還元電位が有機化合物に対して適度な値を有していること、また配位数が高くかつルイス酸性も強いこと、さらには酸素原子に対して強い親和性を有していることなどから有機合成化学の分野において活発に利用されてきた試薬である。しかしながらこの試薬を用いたこれまでの反応は炭素-炭素結合形成反応か酸素官能基の除去が主なものであり、炭素-炭素結合開裂反応についてはあまり注目がなされていなかった。そこでサマリウムの特性を考慮し、γ-位にハロゲン原子を有するカルボニル化合物、とくにγ-ハロエステルを基質としてヨウ化サマリウムと反応させたところ収率良く位置選択的にカルボニルのα及びβ位間で望むべき開裂反応が進行することが判明した。原料としてモノテルペンであるカルボンを選択し、γ-ハロエステルへ変換後、本反応に付すとキラルな合成素子が容易に合成可能である。
そこでこの開裂成績体を用いて種々の生理活性物質の立体選択的かつ効率的な合成法の確立の検討を行った。その結果、抗腫瘍活性を有するオ-デマンシンAのキラル合成を始め、γ-ラクトン系の天然物であるエルダノリドやウイスキーラクトンの合成、さらにはピペリジンアルカロイドであるヌファラミン等の化合物の合成にも成功した。またピロリチジンアルカロイドであるヘリオトリダンや大員環ピロリチミジンアルカロイドのネシン酸部の合成をも達成することができた。ここで開発された反応はγ-ハロカルボニル化合物に対して一般的な反応であると共に、得られた開裂成績体は生理活性物質合成における有用なキラル合成素子として用いることができた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Toshio Honda: "A Short Synthesis of Enantiomerically Pure (+)-Eldanolid and (-)-cis-Whisky Lactone by Samarium Diiodide Promoted Fragmentation of gamma-Halo Esters" Heterocycles. 37. 515 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshio Honda: "A Concise Enantiospeific Synthesis of Nuphar Piperidine Alkaloids : Total Synthesis of (-)-Anhydronupharamine, (-)-Nupharamine, (-)-Nuphnime and (+)-3-Epinupharamine" J.Chem. Soc., Chem. Commun.499 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshio Hoda: "Chiral Synthsis of a Pyrrolizidine Alkaloid, (-)-Heliotrodane" Heterocycles. 40. 301 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshio Honda: "Chiral synthesis of the Necic Acid Components, Crobarbatic Acid and Integerrinecic Acid Lactone" J.Chem. Soc., Perkin Trans.1 (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 本多利雄: "Chiral Synthesis of the Necic Acid Components, Crobarbatic Acid and Integerrinecic Acid Lactone" J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 本多 利雄: "A Concise Enantiospecific Synthesis of Nuphar Piperidine Alkaloids:Total Synthlsis of (-)-Anhydronupharamine,(-)-Niupharamine(-)-Nuphenine and (+)-3-Epinupharamine" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.499-500 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 本多 利雄: "Chiral Synthesis of a Pyrrolizidine Alkaloid,(-)-Heliotridane" Heterocycles. 40. 301-310 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi