• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

鉄カルボニル錯体を用いる立体選択的ポリオレフィン類の合成

研究課題

研究課題/領域番号 06672129
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

伊藤 允好  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (20068331)

研究分担者 和田 昭盛  神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (80158683)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード鉄カルボニル錯体 / Z,E-ジエニルメチルケトン / 縮合(付加・脱離)反応 / E,Z,E-トリエニルエステル / 立体選択的合成 / レチノイド / カロテノイド / Z, E-ジエニルメチルケトン / E, Z, E-トリエニルエステル / E,E-ジエニルメチルケトン / 三置換ポリオレフィン / β-イオニリデンアセトアルデヒド
研究概要

Z,E-ジエニルメチルケトン鉄カルボニル錯体と求核剤との縮合反応を検討し、新たに形成される二重結合の立体選択性について明らかにした。求核剤として、リチウムアセトニトリルおよび酢酸エチルのリチウムエノラートを用いると、いずれの場合もただ一種の付加体のみを与えた。続いて、付加体のチオニルクロリドによる脱水反応を検討したところニトリル付加体では、一置換ジエンの場合E-体のみを、二置換ジエンの場合E-体、Z-体の両成績体を与えるが、E-体を優先的に与える事が判明した(E-体:Z-体=2-6:1)。又、酢酸エチル付加体では、一例をのぞきE-体のみを選択的に与えた。以上の結果から、E-体の比率は鉄カルボニル錯体のジエン上の置換基によって大きく影響される事が明らかになった。このE-体を優先的に与える反応機構については、反応中間体からのE1機構により安定なE-体がえられたものと思われる。ニトリルの場Z-体の比率が増加したのはエステル基に比べかさ高さがちいさいためと予想される。次にこの結果を、11-Zレチナ-ルの立体選択的な合成に応用するため原料となるトリメチルシクロヘキセニルヘキサイトリエン鉄カルボニル錯体の合成検討しているが現在のところ成功するに至っていない。
以上、Z,E-ジエニルメチルケトン鉄カルボニル錯体への球核剤、特に酢酸エチルとの反応によりE,Z,E-トリエニルエステル体の選択的な合成法を確立する事ができた。この方法は、レチノイドやカロテノイドなどの共役ポリエン化合物の選択的合成に応用できるものと思われる。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] A.Wada: "Stereoselective Synthesis of Z,E,E-and E,Z,E-Trienylesters Using Tricarbonyliron Complex" Chem. Pharm. Bull.43. 2273-2275 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Wada, Y.Tanaka, S.Hiraishi, M.Ito: "Stereoselective Synthesis of Z,E,E- and E,Z,E-Trienylesters Using Tricarbonyliron Complex" Chem.Pharm.Bull.43. 2273-2275 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A. Wada: "Stereoselective Synthesis of Z, E, E- and E, Z, E-Trienylesters Using Tricarbonyliron Complex" Chem. Pharm. Bull.43. 2273-2275 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A.Wada: "Stereoselective Synthesis of 7E,9E-and 7E,9Z-β-Ionylideneacetaldehyde by Use of Tricarbonyl Iron Complex" Chem.Pharm.Bull.42. 757-759 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi