研究課題/領域番号 |
06672133
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
伊古田 暢夫 放射線医学総合研究所, 薬理化学研究部, 主任研究官 (80159649)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | (S)-ピログルタミン酸 / α、β-不飽和ラクタム / シス-ジヒドロキシル化 / スワインソニン / D-リボノラクトン / 立体選択的アリル化 |
研究概要 |
(S)-ピログルタミン酸誘導体からα、β-不飽和ラクタムを合成しオスミウム酸によるシス-ジヒドロキシル化を行うと、カルボン酸誘導体部分の立体障害により、オスミウム酸はその反対側からのみ反応し、(3R、4R、5R)-トリヒドロキシ-2-ピロリジノン誘導体が得られる。このポリヒドロキシピロリジノン誘導体を利用して種々の生理活性ポリヒドロキシアミン類を合成した。(3R、4R、5R)-トリヒドロキシ-2-ピロリジノン誘導体を強塩基で処理するとα位のエピメリ化が起こり(3S、4R、5R)-体が効率良く得られた。γ-ラクタムを還元してピロリジン環に導き、一級水酸基をSwern酸化してアルデヒド体に導き、アリル基を立体選択的に導入する。グリニャ-ル試薬(アリルマグネシウムクロリド)の場合は選択性が低かったが、ジアリルカッパーリチウムやアリルトリメチルシラン-4塩化チタンを用いた場合には高い選択性が得られた(最高100%d.e.)。アリル基の二重結合をハイドロボレーションを行い、メシル体を経て閉環し、全保護基を接触還元にて除去し1、8-ジエピ-および1-エピスワインソニンを効率良く合成した。なお、1、8-ジエピスワインソニンの旋光度は-35.6°(MeOH)と報告されていたが、本研究により旋光度は+24.2°(MeOH)であることが判明した。またD-リボノラクトンから導かれる(2S、3R、4S)-トリヒドロキシピロリジン誘導体を酸化ルテニウム(IV)にて酸化し、(3R、4R、5S)-トリヒドロキシ-2-ピロリジノン誘導体を合成し、これから(2S、3R、4S、5S)-3、4-ジヒドロキシ-2、5-ジヒドロキシメチルピロリジンを高立体選択的に合成した。
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