研究課題/領域番号 |
06672162
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有賀 早苗 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90184283)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | c-myc / N-myc / DNA複製 / 転写調節 / アポトーシス / トランスフォーメーション / NF-kB / MHC classI |
研究概要 |
mycタンパク質によるDNA複製、転写、細胞癌化、細胞死(アポトーシス)の機能を研究し、以下の結果をえた。 まずc-mycタンパク質結合タンパク質としてMSSPと名付けたタンパク質群を同定し、そのcDNAを2種(MSSP-1,MSSP-2)をクローニングした。MSSPはRNP consensus配列を2カ所有し、その領域はc-myc遺伝子上のDNA複製開始/転写エンハンサー結合活性に必須であった。MSSPはc-mycタンパク質以外にも細胞周期調節タンパク質cdk2とも複合体形成し、転写、複製因子として細胞周期のG1→S期の移行に関与することが示された。更にMSSPはc-myc/rasによる細胞トランスフォーメーション活性を増強し、低血清下ではMSSP自身によるアポトーシス誘導、及びc-mycによるアポトーシス誘導を促進した。これらの機能ドメインもまたRNP配列であった。更にN-mycによるMHC class I遺伝子の転写抑制機構を詳細に検討し、N-mycタンパク質N末のセリンがMAPキナーゼにより直接リン酸化されることでN-mycが活性化し、MSSPと結合し、MHC classI遺伝子エンハンサー結合タンパク質NFkBと拮抗阻害することで転写抑制することが判明した。
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