研究課題/領域番号 |
06672199
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中野 泰子 昭和大学, 薬学部, 助手 (20155790)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | CD59 / 補体 / 補体制御因子 / 膜攻撃複合体(MAC) / 活性部位 / 合成ペプチド |
研究概要 |
CD59は補体系より自己細胞を守る制御因子で、補体が活性化されて膜攻撃複合体(MAC)を形成する際、C5b-8へのC9の結合を阻止することによりこのMAC形成を阻害する。この阻害はヒト特異的で、他種の動物の補体には働かない。CD59は77個のアミノ酸よりなり5個のジスルフィド結合を持つ。合成ペプチドを用いた解析で立体構造が大事ではあるがN末より27番目から38番目までのアミノ酸が活性に重要である事がわかった。当初、活性部位と思われる部分のアミノ酸を変異させたリコンビナントを作成し、活性を確認する予定であったが上記の部分由来の5から6個の小さなペプチドにも活性があり重要な残基を絞り込む事が困難で有ると思われた。強い活性を示すのにそのジスルフィド結合による立体構造が重要であることが示唆されたので、CD59が持つ5個のジスルフィド結合を変異により1個ずつ無くしたコンビナントCD59の作成を試みた。しかし、発現ベクターを種々検討したが収量が低く、活性の確認はできなかった。以上の事より、活性部位のさらなる確認は断念し、合成ペプチドを用いて医薬品としての可能性を検討できるかまず、調べることにした。上記のようにヒトCD59はヒト補体系にしか働けないので合成ペプチドが他種の動物の補体系にも働けるかまず検討したが、活性測定系の確立が難しく、活性の評価には至らなかった。
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