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肝ならびに小腸上皮細胞におけるリポタンパク質合成・分泌の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 06672200
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関帝京大学

研究代表者

今中 常雄  帝京大学, 薬学部, 講師 (50119559)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードリポタンパク質 / 小胞体 / ゴルジ装置 / アポリポタンパク質B / プロテアーゼ / タンパク質分解
研究概要

リポタンパク質の合成・分泌の調節機構、特にプレーゴルジ領域(小胞体)でのアポリポタンパク質の分解機構を明らかにするため、ヒト肝癌細胞HepG2及びヒト小腸上皮モデル細胞Caco2を用い、生合成されたapoB、apoA-1、apo(a)等の細胞内分解過程を解析した。その結果、以下に示す新しい知見を得た。
1.HepG2をbrefeldin A存在下[^<35>S]Metでパルス-チェイスし、生合成されたapoBの小胞体内での分解過程を検討した。オレイン酸添加により細胞内トリグリセリド量を増加さすと、apoB分解が抑制されることが明らかになった。すなわち小胞体内での脂質とapoBのアセンブルがapoB分解を調節していることが示唆された。
2.HepG2を[^<35>S]Metでラベル後、シギトニン処理したセミインタクトな細胞系でapoB分解が再現できた。また細胞分画により[^<35>S]apoBを含む小胞体を単離することが可能になった。両系においてALLNやALLMなどのチオールプロテアーゼ阻害薬がapoB分解を強く抑制することが明らかになった。
3.Caco2をパルス-チェイスした結果、本細胞にもHepG2同様、小胞体内にapoB分解系が存在することが明らかになった。一方Caco2はHepG2と異なりapoA-1も一部分解することが明らかとなり、分解系に相違があることが示唆された。
4.HepG2及びCaco2ともapo(a)を生合成していないことが明らかになった。よってapo(a)合成・分泌の調節機構解析のため、apo(a)cDNAのtransfectionを計画している。
以上、リポタンパク質合成・分泌の調節に係わる小胞体内アポリポタンパク質分解機構の一端が明らかにされた。今後、さらに詳細な解析を進めたい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Itabe,H.: "A monoclonal antibody asainst oxidiged lipoprotein recognizes foam cells in atherosclerotic lesions" J.Biol.Chem.269. 15274-15279 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Mineo,C.: "Angiotensin III binding activity in cultured porcine arterial endothelial cells" Biochem.Pharmacol.48. 1993-1995 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 今中 常雄: "動脈硬化巣認識モノクローナル抗体を用いた動脈壁脂質蓄積機構の解析" 動脈硬化. 21. 633-637 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 板部 洋之: "泡沫細胞を認識する抗酸化LDLモノクローナル抗体" 動脈硬化. 22. 275-280 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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