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エンドセリンの代謝調節に関与する酵素の生化学的,組織化学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 06672214
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関大阪薬科大学

研究代表者

森本 史郎  大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (60067270)

研究分担者 高岡 昌徳  大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (50140231)
松村 靖夫  大阪薬科大学, 薬学部, 助教授 (40140230)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードエンドセリン-1 / 変換酵素 / 金属プロテアーゼ / フォスフォラミドン / 摘出潅流標本
研究概要

これまで我々は、培養血管内皮細胞を用いた実験成績から生理的に重要なエンドセリン(ET)変換酵素(ECE)は膜結合型のフォスフォラミドン感受性金属プロテアーゼあることを報告してきた。本研究ではまず、ラットの各組織からそれぞれの膜分画を調製し、合成big ET-1とインキュベートすることにより、ECEの組織分布を調べた。その結果、ECEの比活性値は腎臓において最も高く、次いで、肺であった。以下、脾臓>下垂体>肝臓>副腎>心臓>脳の順に高値を示した。したがって、ECEは生体内に広く存在するが、その中でも、腎臓と肺はエンドセリン産生の活発な組織であることが示唆され、実際にこれらの組織にET-1 mRNA及びET-1ペプチドが多いという成績に一致した。上記の結果に基ずいて、肺及び腎臓に存在するECEを部分精製し、それらの生化学的諸性質を比較検討した。肺の膜分画に存在するECEは分子量約45kDaのフォスフォラミドン感受性金属プロテアーゼであり、培養血管内皮細胞に存在するECEと同一の酵素であることが示唆された。一方、腎臓には、フォスフォラミドン感受性及び非感受性の2種のECEが存在していることを明らかにした。精製した高分子量のECE(約450kDa)はフォスフォラミドン非感受性であり、その酵素学的並びに生化学的性質は既知酵素のエンドペプチターゼ-2に極めて類似していた。低分子量のECE(約150Dka)は、フォスフォラミドン感受性の金属プロテアーゼであったが、培養血管内皮細胞や肺に存在する同種のECEとは分子量の点で異なっていた。
さらに本研究では、ET-1の産生調節に関与するプロテアーゼの機能的役割をラット肺及び腎臓の摘出潅流標本を用いて調べた。その結果、いずれの臓器においてもフォスフォラミドン感受性金属プロテアーゼがbig ET-1に作用してET-1を生成し、本ペプチドの昇圧反応等の生理作用発現に重要な役割を果たしていることが明らかになった。また、ラット腎臓ではET-1の分解にneutral endopeptidase 24.11が関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuhiro Hisaki: "Conversion of big ET-1 in the rat lung:role of phosphoramidon sensitive endothelin-1-converting enzyme" Am.J.Physiol.266. H422-H428 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuya Fujita: "Phosphoramidon-sensitive conversion of big endothelin-1 and degradation of endothelin-1 in rat kidney" Hypertension. 24. 227-233 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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