研究課題/領域番号 |
06672249
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡村 健二 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (90101419)
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研究分担者 |
大滝 純司 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20176910)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 研修評価 / 卒後臨床研修 / ロ-テーション・カリキュラム / プライマリ・ケア / ターミナル・ケア / 総合医 / 地域医療研修 / 僻地医療研修 / 卆後臨床研修 / 初期臨床研修 / 医療の社会的側面 / 研修評価のフィードバック |
研究概要 |
1.研修評価の体系化 (1)新しい研修評価システムの導入:研修の質の向上に向けてこれまで困難とされた態度の評価向上を目指して、90年度から研修評価のフィードバック(課程途中における研修評価の自己確認と足らざる点の指導、チーフ課程終了時における研修評価表の授与)を導入した結果、知識、技能はもとよりこれまで有意な改善の認められなかった態度についても課程の進級とともに有意な改善が確認された。 (2)自己評価システムの基礎的研究:研修プログラムに記載された項目について自己確認ができるコンピューターソフトを開発した。紙に書かれたものに比べ研修の概略を常に確認できる利点が認められた。 2.研究カリキュラム・データベースの構築 (1)高齢化社会に求められる研修カリキュラム:著しい速度で進行する人口構造の高齢化に伴い疾患構成の著明な変化が進行し、それに対応できる研修カリキュラムの改革が必要である。とくにプライマリ・ケア、ターミナル・ケア、医療の社会的側面(医療経済、医の倫理など)の充実が求められる。 (2)医師の活動の場の変化からみた研修カリキュラム改革の必要性:急激に増加を続ける医師の活動の場はその殆どが大学病院等に吸収され診療科数の調査から1955年に55%あった複数科回答者は92年には35%に激減した。この結果は(1)の背景を踏まえて高齢社会に求められる医療を支えうる医師育成が急務であることを示し、義務研修制度導入のなかで僻地を含めて地域に根づいた医療の場での研修制度の導入、家庭医制度導入をにらんだ研修制度改革が求められる。 総括ならびに将来の展望:研修評価システムは新しいシステムの更なる改善と自己評価システムを一部から全体に拡大する必要がある。研修カリキュラム構築では高齢社会に必要とされる総合的医療のできる医師育成を目指した義務研修制度のもとでの僻地を含めて地域に根づいた場での研修制度カリキュラムの導入、家庭医制度をにらんだ研修制度改革導入への基礎的研究が求められる。
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