研究課題/領域番号 |
06672318
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
泉 キヨ子 金沢大学, 医学部, 教授 (20115207)
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研究分担者 |
中村 裕之 金沢大学, 医学部, 助教授 (30231476)
平松 知子 金沢大学, 医学部, 助手 (70228815)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 入院老人 / 転倒 / 看護者の思考 / 重心動揺 / 歩行 / 看護者の判断 |
研究概要 |
【目的】 入院老人の転倒予防に対する看護的援助を明らかにするために、(1)老人の転倒場面に関わった看護者の思考の特徴と(2)老人患者の重心動揺・歩行と転倒との関係の2つの研究を行った。 【研究方法】 (1)入院中で期間中転倒した患者22名と転倒場面52場面と対象に、転倒場面に遭遇した看護者に、a.転倒者の転倒前の転倒予測に関連したイメージ、b.転倒直後の状況、c.転倒直後の看護者の思いや行動、d.転倒後の看護者の思いなどを中心に調査用紙に記入してもらい、遭遇した看護者が対象のどういう事実に目を向けていたのかを中心に分析した。 (2)歩行可能な入院高齢者31名を対象に、静止時と振動時の重心動揺および歩行測定を行い転倒要因との関係について検討した。 【結果の概要】 1.52の転倒場面を通して、看護者の思考の特徴としては、転倒前の身体状態を想起し、転倒時の身体の動きから現在の身体状態を描き直して身体機能の再評価やケアに対しての配慮や配慮不足、看護者の患者への期待などがとりだされた。 2.3回以上繰り返す転倒場面を通しては、その場面が十分に描けていなく、転倒状況に至るプロセスや転倒状況に対する関心の少ないこと、その日の状態や変化についての配慮不足、安全性を踏まえた転倒の予防と意志による行動の矛盾に対して、患者の意志を優先する傾向あることなどがとりだされた。 3.転倒者と非転倒者の重心動揺面積の比較では、転倒者の面積が大きく、開眼静止時、0.3Hz前後振動時、0.7Hzの左右振動時に有意差がみられた。 4.転倒者と非転倒者の歩行分析からは、転倒者の前屈角度が有意に大きかったが、歩行速度や歩幅は差がなかった。
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