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看護・力労働に係わる看護職員・介護職員へのアンケート調査と看護動作時の力測定

研究課題

研究課題/領域番号 06672336
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関東京電機大学

研究代表者

小川 鑛一  東京電機大学, 理工学部, 教授 (90016684)

研究分担者 大久保 裕子 (大久保 祐子)  自治医科大学看護短期大学, 講師 (30233076)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード介助力測定 / 看護者アンケート調査 / 看護作業 / 床反力 / 寄り掛り力 / 寄り掛かり力 / 看護 / 看護重労働 / 腰痛 / 看護補助機器 / 移乗 / 腰痛発生頻度 / ボディメカニックス
研究概要

平成6年度は日本の看護者357名から、看護・力労働に係わるアンケート調査回答を得た。平成7年度はイギリスの看護者229名からの同様アンケート調査結果を得た。イギリスでは過去1年以内、腰痛で休んだことのある看護婦は、約10%である。これは、平成4年(1993年)にマニュアル・ハンドリング規制が施行された後ということ、過去1年以内に起こした腰痛という制約を設けた質問であったためと考えられる。これに対し日本の看護者は「過去に起こした腰痛」という質問に対し75.4%という高い割合で腰痛を起こしている。しかし、イギリスでも規制前には、腰痛を起こした看護者は日本のそれと同率程度であったという。以上のようにマニュアルハンドリング規制が引かれ、その講習会(教育・訓練コース)の受講が義務づけられ、病棟に「キイ・リフタ-」(患者持ち上げ・移動の責任看護婦)がいる、日本でよく使うボディ・メカニクスという用語は使われず、それに代わる用語として人間工学、バイオメカニズムが使われている、使い勝手がよく、場所をとらない看護支援補助機器を期待していることなどが両国のアンケート調査結果より明らかになった。
看護・力作業に係わる看護者の力測定に関しては、両足に装着し、爪先、踵の床反力が独立に測れるフォース・シューズ、寄り掛かり力が測れる力センサの開発・試作を東京電機大学で行った。それらにより、前屈みでベッド周りの力作業を行う場合の床反力変化、寄り掛かり力などが容易に測れるようになった。開発したセンサを使用し、看護者が患者を介助する場合の力作業を自治医大看護短期大学において実施した。実験により得た床反力に基づき、看護・力作業がある程度評価できるようになった。今後はフォース・シューズをより装着性の良いものに改良すると同時に、看護者の手に加わる力も測れるセンサを開発し、看護者に加わる総合力を基に、看護時の作業負担を評価できるものとしたい。さらに、看護・力作業のデータを蓄積し、将来創造予定の看護支援補助機器の基礎データを継続して取得するつもりである。以上、看護・力労働に係わるアンケート調査および看護労働時の力測定に関し、当初の研究目標を達成できたことをここに報告する。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 小川鑛一: "看護動作時の力測定用センサについて" 人とシステム(日本人間工学会). 1. 82-89 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小川鑛一: "看護・介護力作業と医療・福祉について" 人とシステム(日本人間工学会). 2. 44-48 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小川鑛一: "重量物移動動作における寄り掛り力の影響について" 人とシステム(日本人間工学会). 2. 49-56 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOICHI OGAWA: "ON FORCE SENSORS FOR NURSING" HUMAN AND SYSTEM (The Japan Society of Ergonomics). VOL.1. 82-89 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOICHI OGAWA: "ON NURSING HEAVY WORKS AND ERGONOMICS" HUMAN AND SYSTEM (The Japan Society of Ergonomics). VOL.2. 44-48 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOICHI OGAWA: "MEASUREMENT OF EXTERNAL REACTION FORCE DURING NURSING TRANSFER TASKS" HUMAN AND SYSTEM (The Japan Society of Ergonomics). VOL.2. 49-56 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小川鑛一: "看護・介護力作業と医療・福祉について" 人とシステム,日本人間工学会. 2. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小川鑛一 他: "看護労働に関するアンケート調査(看護者の機械導入意識について)" 日本人間工学会誌,第31巻特別号. 31. 254-256 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小川鑛一、大久保祐子他4名: "看護労働に関するアンケート調査(看護者の機械導入意識について)" 日本人間工学会誌第31巻特別号. 31. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保祐子、小川鑛一他4名: "看護労働に関するアンケート調査(ベッド-車椅子移動・移乗動作における重労働部分について)" 日本人間工学会第31巻特別号. 31. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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