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環境適合性洗剤ビルダー高分子ポリカルボン酸塩に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680054
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関共立女子大学

研究代表者

永山 升三  共立女子大学, 総合文化研究所, 教授 (50228061)

研究分担者 山口 庸子  共立女子短期大学, 生活科学科, 専任講師 (20201832)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード環境 / 生分解 / 高分子ポリカルボン酸塩 / 洗剤ビルダー / 高周波発光分析 / X線光電子分析 / カルシウムイオン捕捉力 / 洗浄力 / 高分子カルボン酸塩 / 高周波発光分析(ICP) / X線光電子分光分析(ESCA) / 人工汚染布
研究概要

環境保全の立場から、従来使用されている洗剤用ビルダーとしてトリポリりん酸ナトリウム(STP)に代わる生分解性を持つメタアクリル酸塩とビニルピロリドン共重合体の性能について研究した。
性能評価として洗浄力評価、カルシウム交換速度、カルシウムイオン結合容量の測定、さらに洗浄後の布上に残存するカルシウムを高周波発光分析法(ICP)およびX線光電子分光分析装置(ESCA)により、その量および付着状態を研究した。
その結果、
1)このコポリマーは洗剤への配合量の増加に伴い洗浄力は向上し、40%前後の配合でほぼ平衡値に到達した。またカルシウムイオンの捕捉特性の測定からも、急速なカルシウムイオン捕捉速度を持ち、洗剤処方中でゼオライトよりもより適した性能を有することが分かった。
コポリマーの数平均分子量で8,000から18,000のものが最適なビルダー効果を与えた。
2)アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)ベースとする洗剤で、ポリマー添加と無添加を比較すると布上よりのカルシウム除去効果が6倍もよいことが分かった。また、カルシウム捕捉剤として洗剤中に配合されているゼオライトよりカルシウムの除去効果が高く、金属封鎖剤として高い効果を示すSTPとほぼ同じカルシウム除去力を示した。
3)ESCAによる分析の結果、被洗浄物(繊維)表面でのカルシウムの付着状態は、硫酸根(スルホン酸根も含む)と結合したカルシウムとして洗浄布上に吸着していると確認された。
4)日本、欧州の一般的洗浄系においてこのコポリマーは、水質汚染を防ぐ新しいビルダーとして活用が期待でき、特に省資源、省エネルギーの立場からドラム型洗濯機の使用が有効と考える。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 永山升三: "洗剤ビルダー効果のメカニズム" フレグランス ジャーナル. 33. 33-42 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masuzo Nagayama: "Mechanism of the Action of Detergent Builders in Washing Process" Fragrance Journal. 23 No.11. 33 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永山升三: "洗剤ビルダー効果のメカニズム" フレグランス ジャーナル. 33. 33-42 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Masuzo Nagayama: "Properties of Biodegradable Polymethacrylates as a Detergent Builder" 36th International WFK Detergency Conference. April. 70-70 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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