1 乳幼児の食行動について 平成6年4月から平成7年3月までに生まれた乳幼児とその母親を対象に、授乳と離乳食の調査を行い、現在そのデータをまとめている。 2 食事中の飲み物について 平成2〜3年に岡山市の小学生を対象に食生活調査を行った。 各家庭の献立の内容には大差はなかった。しかし、食事中に飲むものは、味噌汁や澄まし汁だけではなく、その他に、水、お茶、ジュース、清涼飲料水などを飲んでいる子供が非常に多かった平成6〜7年において新潟県の一農村で同様の調査をした。ここでは、食事中の飲み物は主に水やお茶であった。 3 食行動と咬合について 不正咬合や歯と顎が不調和の人は、食べ物をよく噛まないうちに飲み込むと傾向が強い。そのとき、飲み込みを助けるものは献立の中の汁ものとその他の飲み物であると考えられる。そこで、小学生を被験者として咬合の良否と食行動との関連を調べた。しかし、両者の間の関連は得られていない。 4 日本人と中国人の咬合力の比較 食文化が異なる日本人と中国人の間で咬合力が異なるか否かを圧力測定システム(フジフイルム)で調べたが、食習慣が違うにもかかわらず、両者の間で有意差はなかった。
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