研究課題/領域番号 |
06680064
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 安田女子短期大学 |
研究代表者 |
楠 幹江 安田女子短期大学, 教授 (40071609)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 要介護老人 / 快適 / 寝環境 / 家族 / 人間的尊厳 / 衣服情報 / 寝具 / 寝衣 / 臭気 / 口臭 |
研究概要 |
本研究は、快適な寝環境を、寝具、寝衣の面から提案することを目的としたものである。要介護老人をどこで、誰が介護するのかという課題は、非常に重要であるが、在宅介護の場合、種々な問題点が指摘されている。介護者の年齢や能力など、精神的・身体的負担が指摘されている。一方、在宅介護の場合、居住環境も考慮する必要がある。車椅子が使用できる空間が最低必要であるが、恵まれた環境は少ない現状である。公的機関での介護は、第3者の手で行われるため、種々な問題点が指摘されている。安心して介護が受けられるにはどうしたらよいのか、現在の介護の現状を見つめた。文献調査および実態調査を行つた結果、以下の点が明らかとなった。 (1)在宅であれ、施設であれ、介護を考える際、「家族」がKeywordとなる。経済発展は、社会福祉や社会保障制度を充実させる一方、個人主義を強め、老親への扶養責任意識を弱める傾向がある。このため、日本においては、親孝行意識が今後弱まることが考えられ、介護形態が変化する可能性があることが指摘された。 (2)特別養護老人ホームなどの施設での介護は、「人間的尊厳」がkeywordとなる。「ベッドに手足を縛る」という行為、「カギの附属した衣服」の存在、これらの事実をどのように考えればよいのか、答をみつけにくい。 (3)寝環境において、衣服・寝具の果たす役割は大きいと考える。現場での困難が予想されるが、自由服の着用が望ましい。寝具については、褥瘡予防寝具の使用も効果があると考えるが、科学的な根拠を追求する必要がある。 (4)居住環境については、ベッドとベッドの間隔、床の摩擦係数など、改善が必要である。 (5)高齢者の衣服情報期待度は、高くない状態が観察された。適切な衣服情報伝達の方法を検討する必要がある。
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